幻想の大地
あなたは散策中、あるいは何らかの用事で通りかかった場所で、とある工場を見つける。
大きなコンクリート造りの建物は、そこが少なくとも工場であるとあなたに理解させた。
しかし入り口に工場の名前などが掲示されていない点が気にかかった。
工場の周囲ではたくさんの人々が働いている。名前がない点以外は普通の工場に見える。
▶《 目星 》
天ケ瀬 茜:CCB<=76 【目星】
Cthulhu : (1D100<=76) → 53 → 成功
えらい!
∟ 工場の、大きく開いた扉の向こうに、ちらりと虎の足のようなものが見えた。
しかし、虎なのだとしたら、それはあまりにも巨大だった。
模型でも作っている工場なのかもしれない。
天ケ瀬 茜:「……?」虎……? 「作り物かなにか、かな」
大したものではなくとも、そこで今まさに作られているのならつい気になってしまうものだ。
あなたは他意はなく、それをちらと覗き込み…
そんなあなたの目の前で、異変が起こった。
見えているものが、突如として崩れ始めたのである。
内側から崩壊するように、それは現れた。
それは奇妙な生き物だった。
鼻は象のよう、尾は牛に似て、足は虎に似る。
白黒のまだら模様で、光沢のある短い毛皮をしていた。
小さな目をしたその獣は空を覆うほどに巨大だった。
力を込め立ち上がると、獣はのそりと這い出してくる。
それは鷹揚に周囲を睥睨すると、ふとあなたに目をとめた。
それは跳躍し、あなたの目の前にたどり着いた。逃げる暇などなかった。
獣は、牙のある真っ暗な口を大きく開くと、あなたを飲み込んだ。
▶《 SANC(1D6/1D20) 》
天ケ瀬 茜:CCB<=45 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=45) → 84 → 失敗
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜のSANを1D20(→ 8)減少(45 → 37)
余裕!
▶《 オカルト / 人類学 / 歴史 / 知識1/2 》
天ケ瀬 茜:CCB<=5 【オカルト】
Cthulhu : (1D100<=5) → 73 → 失敗
天ケ瀬 茜:CCB<=1 【人類学】
Cthulhu : (1D100<=1) → 69 → 失敗
天ケ瀬 茜:CCB<=65 【歴史】
Cthulhu : (1D100<=65) → 62 → 成功
えらい!
∟ 日本の空想上の生き物、
獏は悪い夢を食べると考えられており、また、その毛皮は悪疫を避けるとも言われる。
…
あなたは宗教的な聖堂のような場所で目を覚ます。
その聖堂は作られている最中のようだった。
[ 聖堂全体 ] の色調は、ふんわりとしたパステルカラーをしている。
色は明るく華やかな印象だが、神殿らしい静謐さも伴っている。
あなたの目の前には [ 祭壇 ] らしき荘厳な意匠の台がある。
[ 作業台 ] の上には、彫りかけた [ 彫刻 ] が置かれている。
大きな [ 扉 ] があり、そこから外に出られそうだ。
天ケ瀬 茜:「……。今、」食べられて…… 「ここは?」聖堂全体を見渡す!
先程の巨大な生物はここには見当たらない。
聖堂を見回せば、どうやら全体の印象は和風を基調としているようだ。
しかし、それでいて様々な文化が混ざり合ったような印象も受ける。
▶《 人類学 / オカルト / 歴史 / 知識1/2 》
天ケ瀬 茜:CCB<=1 【人類学】
Cthulhu : (1D100<=1) → 90 → 失敗
天ケ瀬 茜:CCB<=5 【オカルト】
Cthulhu : (1D100<=5) → 86 → 失敗
天ケ瀬 茜:CCB<=99/2 【知識/2】
Cthulhu : (1D100<=49) → 67 → 失敗
天ケ瀬 茜:CCB<=65 【歴史】
Cthulhu : (1D100<=65) → 38 → 成功
えらい!
∟ 世界各国の『夢』に関連する神話的な意匠、
例えばケシの花や蜘蛛の巣といったデザインが施されていると気づく。
▶▶《 医学 / 知識1/2 》
天ケ瀬 茜:CCB<=19 【医学】
Cthulhu : (1D100<=19) → 95 → 失敗
天ケ瀬 茜:CCB<=105/2 【知識/2】
Cthulhu : (1D100<=52) → 93 → 失敗
セーフ!おしい!
天ケ瀬 茜:「色んなところの文化が混ざってる……?不思議だけど綺麗」だし 「さっきのはいないみたいだね」
天ケ瀬 茜:「それにしても、見たことがない場所だ」じゃあ祭壇!
祭壇の上にはいくつかの書物が置かれている。
見知らぬ言語だが、不思議とすらすら読み解けた。
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01【ユスの修道院の夢の区画】
ユスの修道院は全ての神を平等に崇めるが、この区画はその中でも重要な場所である。
我々の住むこの世界は、そもそも夢の中にあるからだ。
これはユスの修道院では知られており、また賢者、魔術師、魔女はこれを知っている。
しかし広く知られているわけではない。世界を知ることは時に危険を伴うからだ。
ここ、夢の区画には、夢に関わる神の聖堂が集められている。
ここにはクトゥルフの聖堂が、グラーキの聖堂が、ヒプノスの聖堂が、コスの聖堂がある。
ヒプノスの息子たるモルペウスとポペートールとパンタソスの聖堂があり、ヘルメスの聖堂がある。
神は日々発見され、また生み出されていく。
ユスの修道院はタナール丘陵において静かに、全ての神を受け入れ続ける。
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02【夢とは何か】
眠りにつくと誰もが夢を見る。
夢にはいくつかの役割があると、ユスの修道院では理解されている。
ひとつには、夢は肉体から抜け出すための手段である。
夢を見ているとき、魂は肉体から解き放たれる。
ひとつには、夢は神々からの啓示である。
ひとつには、夢は予知である。
夢を通じて、我々は我々を超えた存在と接続する。
あるいは、夢の中で我々は、我々を超える。
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03【バクの神殿】
現在建築中の本聖堂について。
ユスの修道院の修道士の幾人かが、夢を見た。
覚醒の世界において、新たな神が作り出されるという夢だった。
この神をユスの修道院では把握していなかった。
作り出されたのだというのなら、知らなくて当然だろう。
神はまだ完成していない。誰かが今まさに神を作り出しているところなのだろう。
神を作り出すという行為は可能である。
ニシィ=ヴァシュに住むヤー=ヴォは、自分の似姿を神として作り出した。
ユスの修道院は新たに生まれるという神を受け入れ、聖堂を建設している。
この神の名は、バクという。
-------------
天ケ瀬 茜:「……ユス、修道院……夢?タナール丘陵……」知らん単語たくさん出てきたなの顔をした
天ケ瀬 茜:「……なんのことかわからないけど。言いたいことはなんとなくわかるような……」ふむ
天ケ瀬 茜:「これも夢なのかな。こんな文字は知らないし」作業台の方を見に行く!
少なくとも、ヨーロッパ圏では見たことのない字形だ。ラテン語族ではないだろう。
しかし、アラブ語族には到底思えない……やはりこれも夢なのだろうか。
作業台の上には書き込みが行われた紙が置かれている。
何人かで討論しながら取ったメモのようだ。
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04【バクの姿】
バクの姿は様々な形で夢に現れた。
それはクマに似ているとも、象に似ているとも、
虎に似ているとも、牛に似ているとも思えた。
色は白であるとも黒であるとも、黄色であるとも蒼白色であるとも思えた。
啓示で現れた神の姿が判然としないのは珍しいことではない。
しかし幾度か夢でその姿を見るうち、形が明瞭に整ってきた。
それの似姿を作り出し、この聖堂に祀ることとする。
-------------
天ケ瀬 茜:「バク、……さっき見たのも似てた……」としつつ彫刻を!
人間ほどの大きさの彫刻。完成品である。
それはまだら模様をしており、鼻は象のよう、尾は牛に似て、足は虎に似ていた。
あなたがここに来る前目撃した存在によく似ている。
あなたから見てもとても精巧な作りで、よほど名のある彫刻家の手によるものだろうと思えた。
天ケ瀬 茜:「すごい、綺麗」思わずじっと見ちゃった 「質感が良く出てる」
天ケ瀬 茜:「……」にしても、結局……何? 「せっかくだから外も見てみよう」扉!
外に出、今出てきた扉を振り返ってみれば、扉には見慣れない文字が刻まれていた。
見知らぬ文字であるにも関わらず、やはりあなたはそれを読み解ける。
そこには、" バクの聖堂 " と書かれている。
天ケ瀬 茜:「バクの聖堂……ああ、さっき書いてあった」バクだーー!
あなたは扉の外に出てそれを見ている。通路には裾の長い服を身にまとった、
中世ヨーロッパ風の修道士たちが行き交っていた。皆揃って黄色い帽子をかぶっている。
彼らはあなたを目にとめると静かに驚き、丁寧な口調で語り掛けてくる。
ユスの修道士:「あなたは…バクの化身でしょうか」
天ケ瀬 茜:「え、……ああ、いえ……違うと思います、が……」
ユスの修道士:「そう……ですか」少し考え…
ユスの修道士:「しかし、あなたからは神の気配がする。神が人間の姿を取って我々の前に現れるのはよくあることですが…」
ユスの修道士:「そのご様子ですと、自分が神の化身だという自覚はないのですね」
天ケ瀬 茜:「神の気配……?あまりうれしくないものかな……。人違いだといいんだけれど」
天ケ瀬 茜:「君はここの聖堂の人?私、この場所がどこかわからないんだ」
ユスの修道士:「…成程。あなたにその自覚と意思が無いのなら、現状はとても良くない状態かもしれません」
ユスの修道士:「ああ、そうでしたか。それでは……長い話になります、どうぞこちらへ」
修道士はそう言って、客間のように整えられた部屋へとあなたを通す。
他の修道士が、お茶を淹れて持ってきてくれることだろう。
ハーブティーのようですっきりとした味わいをしているが、飲んだことのない味だ。
ユスの修道士:「仰る通り、我々はこの聖堂に務めております」
ユスの修道士:「ここは『ユスの修道院』、一言で言いますと、あらゆる神を奉るところです」
ユスの修道士:「あなたがどうしてここにいるのか、我々にはわかりませんが……」
ユスの修道士:「バクは覚醒の世界の神です。あなたは覚醒の世界とかかわりがあるのかもしれませんね」
ユスの修道士:「覚醒の世界、……と言って通じますか」
天ケ瀬 茜:「あー、そうだな……夢がどうだってことが書いてあったけど」聖堂にあったものに 「その反対、みたいなもの?」
ユスの修道士:「ええ。その解釈で間違っておりません」
ユスの修道士:「ここは、そうですね……あなた方からすれば、『夢の世界』とでも言うのでしょうか」
ユスの修道士:「あなた方の世界を生きる、全ての生物が見る夢……その集合とも言える場所です」
ユスの修道士:「これは、我々も含めた、ごく限られた人間しか知らないことですが。」
天ケ瀬 茜:「夢の世界?……夢が個人のものではなくて、……それが一つの世界になっているってことだよね」
天ケ瀬 茜:「すごい発想だね」この夢を見てる自分がなのか、修道士さんがなのか……
ユスの修道士:「おそらくは。我々も神の啓示を受け、この世界をそう解釈しているにすぎませんが…」
ユスの修道士:「そういったことは、西部の錬金術師たちのほうが詳しいかもしれませんね」と言いつつね
ユスの修道士:「本題に戻りますが……ええ、あなたの事です」
ユスの修道士:「あなたは、見る限り……どうも神の形に変容しつつあるようだ」
ユスの修道士:「それが本意ではないのでしたら、手遅れになる前に、人間に戻る手段を講じる必要がありますね」
天ケ瀬 茜:「え……」思わず自分を見た わからんけど……
天ケ瀬 茜:「そうなりたくはないかな。……どうすればいいだろう?何か知っている?」
修道士は、そうなりたくはない、というあなたの言葉に頷く。
ユスの修道士:「我々はあくまで、生を受けた神を奉るのが務め。それを生前の姿に戻す術は存じておりません」
ユスの修道士:「ですが、心当たりなら……周辺地域で、いくつか」
天ケ瀬 茜:「心当たり?教えてほしい」
ユスの修道士:「ええ。バクが覚醒の世界の神である以上、覚醒の世界についてよく知る人間の知見を仰ぐのがいいかと」
ユスの修道士:「例えば……セレファイスの統治者・クラネス王は、もともとは覚醒の世界の住人だったと聞きます」
ユスの修道士:「まずは彼に相談してみるのがよいでしょう」
ユスの修道士:「また、ニシィ=ヴァシュに住む高名な彫刻家、ヤー=ヴォは神を作り出したことがあります」
ユスの修道士:「彼ならば、『人間に作られた神』についての意見を聞けるかもしれません」
天ケ瀬 茜:「せ、セレファイス?……ごめん、地名もなにもわからなくて」メモ、をとろうとして……持ち物?!
ユスの修道士:「ああ、これは失礼を。少々お待ちください」
修道士はそう断ってから席を立つと、地図といくつかの物を持って戻ってくる。
そうして地図を広げ、場所を指さしながら改めて地名を述べる。
天ケ瀬 茜:「ありがとう、助かるよ」地図、うれしーーーーーーーーーーーー!!!!
その地図には、あなたの知らない海が、山が、谷が、街が、広がっていた。
今いるのは、タナール丘陵と呼ばれる地の中でも北部にある山間だという。
ユスの修道士:「この周辺はタナール丘陵と呼ばれています。」
ユスの修道士:「この先に、オオス=ナルガイと呼ばれる地帯がございます。セレファイスもニシィ=ヴァシュもその地域です」
ユスの修道士:「オオス=ナルガイは、時間の止まった場所。入る際はご注意ください」
ユスの修道士:「例えば……お怪我をなさった状態で彼の地に立ち入れば、そこにいる間は治癒することはありません」
ユスの修道士:「とはいえ、逆もまた然り。時のゆっくり流れる、穏やかな地です。危険性は少ないかと」
天ケ瀬 茜:「時が……」ああ ええ、そうですか 「うん、覚えておくよ」
修道士は頷く。
あなたが旅立つと言うならば、修道士たちはずた袋に入った旅支度を用意してくれるだろう。
また、ドリームランドについての基本的な知識を与えてくれる。
-------------
05【荷物】
・当座の生活費になる宝石(旅費や宿泊費はこれで事足りる)
・中世風の服
・[ 銀の指輪 ]( [ MP+50 ] が封じられている)
・ドリームランド東部の地図
・その他毛布やランタン、魔術的なカイロ、筆記用具など、旅で役立ちそうなもの
-------------
天ケ瀬 茜:「こんなに色々、助かるけれど……いいの?」
ユスの修道士:「ええ。我々ユスの修道院は、この世に生を受けた全てを等しく尊びます」
ユスの修道士:「どうか、あなたの旅路が幸多きものでありますよう。お祈りいたします」
天ケ瀬 茜:「……。ありがとう、君に出会えてよかった」ありがとう!
天ケ瀬 茜:「またここに寄る機会があれば、その時にお礼はするよ」
ユスの修道士:「こちらこそ」にこ
ユスの修道士:「ええ。また何かお困り事があればお立ち寄りください」
修道士はそう言って、あなた修道院の入り口まで連れていく。
歩きながら、修道士はここからの旅路について話すだろう。
ユスの修道院からキャラバンに乗り、セレファイス、ニシィ=ヴァシュまではそれぞれ2週間かかるそうだ。
セレファイスからニシィ=ヴァシュに移動する場合も2週間かかる。
キャラバンについては、修道院に定期的に立ち寄る隊商があるそうだ。口利きをしてくれるという。
天ケ瀬 茜:2週間?!!??!?!?!!?!?耳を疑い、聞き直した 2週間……だな
ユスの修道士:そうですね、比較的近いですね
天ケ瀬 茜:近…………、うん……バスで……数時間とかじゃなかった……
-------------
06【技能《 夢の知識 》および《 夢見 》について】
《 夢の知識 》はドリームランドにおける知識についての技能。
ドリームランドの場所や歴史、クリーチャーについての知識である。
初期値は《 クトゥルフ神話技能 》の半分。
また、ドリームランドに滞在中《 クトゥルフ神話技能 》2%上昇ごとに《 夢の知識 》が1%上昇する。
その他、ドリームランド滞在時に遭遇した事象によって増えることがある。
また、探索者は今後、《 夢見 》という技能が使える。初期値は《 POW*1 》
技能についての詳細はここでは述べない。
《 夢見 》は1週間に1度成長チェックがつけられるため、探索者は毎週経験ロールを行うこと。
(※《 夢見 》技能をロールし、失敗の場合技能値に1D10%を加算する。)
-------------
▶この時点で《 夢の知識 》+5%
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜の夢の知識を5増加(10 → 15)
…
修道士たちは、あなたを修道院の入り口まで見送る。
あなたは修道院たちの紹介で、キャラバン──隊商の一員として旅をすることになった。
荷物が山ほど詰まれた荷車に乗り込めば、ガタン、と荷車は動き出す。
段々と小さくなっていく修道士たちに、あなたは手を振って別れを告げた。
このようにして、あなたはドリームランドを旅することになったのだった。
- イ デ ア ポ テ オ シ ス -
ユスの修道院の修道士たちの紹介で、あなたはキャラバンに乗り込んだ。
そして、目的の場所へと旅を始める。
修道院の信頼が篤いこと、そして修道院に定期的に参拝している信者がキャラバンにいたことで、皆親切だった。
隊商のリーダー:「おう、しばらくかかるからよ。まぁ気楽にしててくれ」
天ケ瀬 茜:「ああ、よろしく。急にのせてもらって悪いね」
隊商のリーダー:「いやぁ、構わんさ。人は多い方がいい」
隊商のリーダー:「修道院にはうちの若いのが世話になってっしな」
リーダーである男は、近くにいた女性を呼んで声をかける。
隊商のリーダー:「世話だなんだはお前のが都合良いだろ、頼むな」
女性は頷くと、あなたに「よろしく」とだけ。
隊商の男性:「無愛想なんですよ、このねーさん」嫌っすねー、って茜さんに寄ってった
天ケ瀬 茜:「はは、私も静かなのは好きだから。……慣れないことが多いけれど、手を貸せることがあったら何でも言ってほしい」よろしくね!
隊商のリーダー:「ははは、頼もしい。頼むぜ」
揺れるキャラバンからは中世ヨーロッパ風の景色が見えた。
風景はどこかに似ているようで、どこにも似ていないような、どこかちぐはぐな印象を受けた。
それでいてその風景はどこかで見たような懐かしさを含んで、あなたの眼前に迫ってくる。
それはまさしく、夢の中で見た風景のようだった。
キャラバンの人々はあなたに、その地理や歴史について教えてくれる。
隊商の男性:「あ、あれがナラクサ川です。オオス=ナルガイのほうまで流れてます」
隊商の女性:「私達にとっては貴重な水源だけど、危ない生き物も多い。一人では近づかないように」
天ケ瀬 茜:「危ない生き物……?川だから……大きな魚とか?」
隊商の男性:「ここらだと、一番見かけるのはカミソリトカゲっすかね」
隊商の男性:「でっかいトカゲです。あいつは魔術なんかをホイホイ使ってくる」
天ケ瀬 茜:「魔術……!?トカゲが?……それは怖いな」
隊商のリーダー:「はは、まぁトカゲはこっちから手出ししなけりゃあ問題ないさ」
隊商の女性:「そう。そいつみたいにトカゲの前でずっこけて覆い被さらなきゃいいだけだよ」
隊商の男性:「だーっ」
天ケ瀬 茜:「ふふ、それはトカゲもびっくりしただろうから。何かされても仕方がないかも」
隊商の男性:「ちぇ、アカネさんまでそっちについた」・3・
旅のさなかに、あなたは不思議な事実に気づく。
ひとつは、自分が何故か空腹を感じないという点だった。
何日も何も食べなくても、何の問題も感じないのだ。
分け与えられた甘味や酒を楽しむことはできても、必要不可欠なものではないようだった。
また、眠気があなたに訪れることもなかった。
眠ることはできるが、あなたは旅のさなか、ただひたすらに目覚め続けることもできた。
そしてもうひとつは、キャラバンでの旅があまりにもスムーズだということだった。
キャラバンの人々は驚き、あなたが乗り込んでからずいぶん旅が楽になったようだと喜んでくれる。
不思議なことに、行く先々の村や集落でも、同じようなことが起こった。
あなたが乗っているキャラバンが近づいた村や集落からは、不思議なほどにトラブルがなくなったのである。
あなたは幸運の使いかもしれない、そう皆は喜んでくれたが、あなたには心当たりはない。
不思議なことだと首をひねるばかりだった。
▶本シナリオ中、探索者の《 幸運 》は100%となり、シナリオ内で提示されるまで解除されない。
▶《 夢の知識 》+1%
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜の夢の知識を1増加(15 → 16)
隊商のリーダー:「さて、オオス=ナルガイには無事に入れたが」
隊商のリーダー:「どうする? 目的地があるんだったか」
タナール丘陵の緑深い細い道を抜け、山頂に雪をいただいたアラン山のふもとを抜ける。
そしてその先に、海辺の大地オオス=ナルガイが広がっていた。
天ケ瀬 茜:「うん、そうだな……。君はクラネス王に会ったことはある?」
天ケ瀬 茜:「話を聞きたいとは思っているんだけど、急に行って会えるような方なのかな」
隊商のリーダー:「クラネス王かぁ、俺は直接謁見したことはないんだが…」
隊商の男性:「んでも、セレファイスの人達の感じ見てると全然会えそうっすよね」
隊商の男性:「王様との距離が近いんだな~って感じ」
天ケ瀬 茜:「へぇ……そうなんだ。じゃあそちらから行ってみようかな」
隊商のリーダー:「おう、わかった。それなら俺達もついでに物資の調達ができるわ」
リーダーは頷き、進路をセレファイスへ。
▶《 夢見 》の成長を2回行う。
天ケ瀬 茜:CCB<=14 夢見
Cthulhu : (1D100<=14) → 96 → 致命的失敗
知らんカットイン出すな
天ケ瀬 茜:びっくりした
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜の夢見を10増加(14 → 24)
天ケ瀬 茜:CCB<=24 夢見
Cthulhu : (1D100<=24) → 25 → 失敗
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜の夢見を1D10(→ 2)増加(24 → 26)
…
オオス=ナルガイの渓谷地に、セレファイスの都はあった。
その通りは輝く縞瑪瑙で敷かれており、大きな建物には白い漆喰が塗られている。
建物の多くには青銅か銅でできた尖塔がつき、華やかな旗がひるがえっている。
行き交う人々は皆幸福に満ち足りて見えた。
そしてセレファイスでひときわ輝くのは、美しいバラ色の水晶でできた [ 七十の歓喜の宮殿 ] だった。
王というのだからおそらく、宮殿にいるのではないかと考えるのが妥当だろう。
セレファイスにはいくつもの市場があり、その中でも [ 歌う鳥市場 ] の鳥は非常に素晴らしい声で歌うという。
また、[ 羊肉市場 ] と [ 宝石市場 ] でも良い品物が手に入る。
隊商の女性:「私達は市場で取引をしてくるから。そっちの用事が終わったら合流しよう」
天ケ瀬 茜:「うん、……。あ、でも私も先に市場を見てから行こうかな。この街のことが知りたい」
隊商のリーダー:「そうか。市場も見てくってんならそこまではついてくりゃあいい」
隊商の男性:「んじゃ決まりっすね!」
天ケ瀬 茜:「ありがとう」やった! じゃあじゃあじゃあ 歌う鳥市場行こ行こ!!!!
トルコ石でできた美しい碧色の神殿の前を通って、 薔薇の花が沢山咲いた道のほうへ歩いて行く。
よく見ると、その真っ白な薔薇は象牙でできているようだった。
足元に広がる縞瑪瑙のブラウン、視界に広がる象牙の白を楽しみながら、 あなた達は市場が集まっているらしい方へ向かう。
市場に近づいていくと、美しい声がいっぱいにあふれた空間にたどり着いた。
そこここに緑の小枝で編まれた繊細な鳥かごが下がり、並べられている。
そこは歌う小鳥の市場だった。
籠の中心にはでっぷりと太った男性が座り込み、調和の取れた歌声の合唱に聞き入っている。
男性はあなたに目をとめると、笑顔で言った。
鳥市場の店主:「いらっしゃい、何かお探しかな。世界中の鳥をお目に掛けよう」
▶《 目星 / 生物学 / 博物学 》等で、気に入った鳥を見つけられる。
天ケ瀬 茜:CCB<=76 【目星】
Cthulhu : (1D100<=76) → 100 → 致命的失敗
?
天ケ瀬 茜:他で1クリします!
よし…
天ケ瀬 茜:CCB<=1 【生物学】
Cthulhu : (1D100<=1) → 95 → 失敗
よ、よし
天ケ瀬 茜:CCB<=10 【博物学】11111111111
Cthulhu : (1D100<=10) → 38 → 失敗
素直に惜しい!
かわいらしい小鳥を見て、思わず指を出してしまう… と、警戒したのか思いきり突かれた。
天ケ瀬 茜:「いっ……、ああ、ごめんね。おどろかせたね」
チ"チ"チ"チ"(警戒音)
天ケ瀬 茜:かわい~~~~
天ケ瀬 茜:「はは、ごめんごめん」
鳥市場の店主:「はは、そいつはマガ鳥だ。大きくなったら狩りをするんだよ」
天ケ瀬 茜:「狩り……?」
鳥市場の店主:「ああ。猟犬みたいなものだな、そのぶん主人にもよく懐く」
鳥市場の店主:「ほら、そう警戒してやるな。お客さんだぞ」
チ"チ"チ"チ"
天ケ瀬 茜:「へぇ……すごいな。かわいがるだけじゃないんだ」
鳥市場の店主:「うん、うん」頷いて
鳥市場の店主:「まぁ、この地にずっといるお客さんの元なら、こいつも小鳥のまま。狩りとは無縁だろうがね」よしよし、とした
天ケ瀬 茜:「……」自分は帰るためにいるわけで でも鳥ってかわいくて でも命で……
天ケ瀬 茜:「一羽、……どのくらいするの?」金銭的な意味で
鳥市場の店主:「お客さん、旅人さんかい?」
鳥市場の店主:「それなら、宝石30個にしておくよ。どうだね」
手持ちの宝石を見る。出せない訳では…ない。旅費を大幅に削ることにはなるが…
天ケ瀬 茜:「…………」でもさ ほしくない?
天ケ瀬 茜:「……この子をください」相棒にする!
鳥市場の店主:「まいど。可愛がってやっておくれ」
店主は鳥かごを手に取って、あなたに手渡す。
鳥はヂ…と低い声であなたを見つめている……慣れてくれるまでには少し時間がかかるだろうか……
天ケ瀬 茜:「あー……。懐いてくれるといいんだけどな。君は何がご飯だろう?木の実?魚?」手を出すのは我慢して話しかけてる
小鳥:「?」
天ケ瀬 茜:かわいい~~~;;;
天ケ瀬 茜:「色々試してみよう。市場にもたくさん物はあるだろうし。……あ、そっか、名前も決めないと」
天ケ瀬 茜:「ありがとう、大切にするね」店主さんありがとう!
鳥市場の店主:「ああ。またのお越しを」見送った!
天ケ瀬 茜:軽く手を振って 羊肉市場へ!
市場に近づいていくと、肉の焼ける良いにおいが流れてくる。
新鮮そのものの羊肉が並んだ市場である。
肉はうっすらとした甘い香りすら漂わせており、見るからにおいしそうだ。
また、肉の串焼きや、焼いた肉を挟んだサンドイッチなども売られている。
元気の良い女性が、声を張り上げて言った。
羊肉市場の店主:「いらっしゃい、いらっしゃい。今日の晩ご飯に何か買って行きなさい」
▶《 聞き耳 / 製作(料理) / 芸術(料理) 》等で、より旨そうな肉を見つけられる。
天ケ瀬 茜:CCB<=9 【芸術(料理)】
Cthulhu : (1D100<=9) → 14 → 失敗
天ケ瀬 茜:CCB<=66 【聞き耳】
Cthulhu : (1D100<=66) → 82 → 失敗
天ケ瀬 茜:CCB<=5 【製作(料理)】
Cthulhu : (1D100<=5) → 1 → 決定的成功/スペシャル
天ケ瀬 茜:え?
え!? めちゃくちゃ旨そうな肉がある……
つい調理する側の観点で見てしまったかも。
脂身と赤身のバランスが丁度良く、たっぷりの肉汁が溢れてソースに良いアクセントを加えていそうだ。
天ケ瀬 茜:「……」めっちゃうまそう
羊肉市場の店主:「お、見る目あるね。これは自信作よ」
羊肉市場の店主:「よかったら味見していく?ほら」見てた串一本あげる
天ケ瀬 茜:「いいの?!ありがとう!」やった!!!もらう!!!
羊肉市場の店主:「いいとも。あそこのキャラバンの人でしょ?」さっき一緒にいるの見た
羊肉市場の店主:「代わりに、うちの店をあの隊商さんに宣伝しといてちょうだいな」
天ケ瀬 茜:「うん」一口食べて 「本当においしい。脂がくどくなくてちょうどいいし、甘みもあって……」
天ケ瀬 茜:「しっかり宣伝しておくよ」
羊肉市場の店主:「あはは、よかった、ありがとう。そう言ってもらえると私も自信がつくよ」
羊肉市場の店主:「よろしくね! またいつでも食べにおいで」
天ケ瀬 茜:「うん、また来る」ここに住みたい
天ケ瀬 茜:鳥ちゃんにもあげよ~~食べる?これね、おいしいお肉
小鳥:「……」じ… 時折首傾げつつ
小鳥:啄んだ ピチチ…
天ケ瀬 茜:「食べた……。おいしいかい?」
あなたが話しかけるのを聞いているのかいないのか、小鳥は次から次へと肉を啄んでいる。
そうして、何事もなかったようにけろっとした顔であなたを見た。
小鳥:「チー」
天ケ瀬 茜:「よしよし、おいしかったね。また今度も食べに来よう」
小鳥:チャ!
天ケ瀬 茜:やった!!鳥を愛でつつ宝石市場にいこ!キャラバンの人もいるかな
市場に近づいてくと、いっそうきらびやかな輝きが視界に映った。
あなたの目の前には、整然と台が並べられ、その上には絢爛な宝石が置かれていた。
ありとあらゆる色彩の宝石が細やかなカットを施されてそこできらめいている。
宝石をあしらった武器やアクセサリーなども、同時に売られているようだった。
宝石のひとつをじっと見聞していた老人が、顔を上げて言った。
宝石市場の店主:「ここにあるのは上質なものばかりだよ。見るだけでも良いから、寄っていきなさい」
▶《 目星 / 地質学 / 博物学 》等で、気に入った宝石を見つけられる。
キャラバンの面子も、宝石市場や食肉市場を往復しているかもしれない。
天ケ瀬 茜:CCB<=76 【目星】
Cthulhu : (1D100<=76) → 7 → スペシャル
えらい!これは確かに綺麗だな、と目を留める色彩の宝石があった。
天ケ瀬 茜:肉の宣伝をしに行こうかと思ったけど、目に留まって……「これ、綺麗だね……」
宝石市場の店主:「ああ、エメラルドだね」
宝石市場の店主:「クラネス王も好んでいらっしゃる。時折ここを訪れるよ」
天ケ瀬 茜:「へぇ、そうなんだ。……これからクラネス王に会いに行こうと思っているんだけれど……」そういえば、王への謁見って……なんか、いる?
宝石市場の店主:「おや、クラネス王に。そうかい」
宝石市場の店主:「王への手土産ということなら、お代は要らないさ。好きなものを持っていけばいい」
天ケ瀬 茜:「え、……そういうもの、なの?」まぁ王相手にはそうだとして…… え、嘘かもしれなく……ない?!
天ケ瀬 茜:「でも、王へのものだとしても……何もなしっていうのは気が引けるな」
宝石市場の店主:「ああ。私達はみな、王にはよくしていただいているから。」
宝石市場の店主:「構わないとも。そのぶん、王にもよろしく伝えてくれ」
天ケ瀬 茜:「うーん……、それはもちろん。じゃあ、これをいただこうかな……」さっきのエメラルド
あなたがエメラルドのブローチを指させば、店主は専用の箱に入れて持たせてくれるだろう。
そうしてから、店主は「そうだ、同じものをナス=ホルタースに献上しよう」と言う。
宝石市場の店主:「クラネス王のために選ばれたものだ。きっと神の目にもとまるだろう」
天ケ瀬 茜:「ナス=ホルタース?」
宝石市場の店主:「ああ。このセレファイスで広く信仰されている神でね」
宝石市場の店主:「誇り高き戦の神だ、とされている。自分を崇める存在以外にはすぐに腹を立てるそうだがね」
店主はそう言って笑う。この世界では、神というのは人々の近くに当たり前にある存在なのだろうか。
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08【大いなるもの-ナス=ホルタース】
地球とドリームランドの神、大いなるものの一柱。
主にセレファイスで信仰を集めている。
ブロンドの髪、瞳のない銀の目、漆黒の肌の人間の姿をしており、
少なくとも一匹のライオンを連れている。
彼は誇り高き戦いの神である。
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▶《 夢の知識 》+1%
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜の夢の知識を1増加(16 → 17)
天ケ瀬 茜:「へぇ、そういう神様がいるんだ」なるほど、をした
天ケ瀬 茜:「ここにいる人が大切にしているもの、素敵だね」神はちょっと諸々あれだけど
宝石市場の店主:「ああ。だからセレファイスの人間は決してライオンを傷つけない」
宝石市場の店主:「旅の人にそう言ってもらえるなら光栄だよ」「またのお越しを」
天ケ瀬 茜:ライオン、いるんだ…… 「うん、次に来た時は自分用にも一つ買わせてもらうよ」ありがとう!
あなたは宝石市場を離れる。
キャラバンのメンバーはあなたに気付けば声をかけるだろうし、鳥を見て驚く…
隊商の女性:「……よく買えたね」
天ケ瀬 茜:「あー……もらった資金から……。つい、かわいくて」
隊商の女性:「あんた、それ、旅費じゃ……」
隊商のリーダー:「はは、まぁ旅先での買い物なんてそんなもんだろう」
隊商の女性:「後で困るのは本人だよ!」
天ケ瀬 茜:「……」ごもっともです
隊商の女性:「……はぁ……。まぁいいか、それなら…」
隊商の女性:「ニシィ=ヴァシュに行くまでの間、私達の売りや作業を手伝って。小銭稼ぎにはなるだろうから」
天ケ瀬 茜:「もちろん、……けど、いいの?素人が手を出して」
隊商の女性:「そんなに大した仕事じゃない、店番や荷物運びくらいでいいよ」
隊商の男性:「鳥一羽くらいでしょ? 2週間銭稼ぎすりゃむしろプラスっすよ!」へーきへーき
隊商のリーダー:「おう!どうせプラスになんだからもうちょい買い物してきていいぜ」
隊商の女性:「甘やかすんじゃない!」
天ケ瀬 茜:「……」店番、荷物運び、想像した 「わかったよ、本当は対価なしで手伝うって言いたいんだけど」鳥もいるから
天ケ瀬 茜:「ふふ、ありがとう」
天ケ瀬 茜:「……あ、そうだ。さっき向こうの店でね、すごくおいしい肉を売っていたから、みんなも良かったら食べて来て」
隊商の男性:「え!ほんとすか」やったー!
隊商のリーダー:「ちょうど腹も減ってたんだ、折角だし寄るか」
隊商の女性:「……」はぁ……
隊商の女性:「あんたはこれから王様のところ?」アカネさん
天ケ瀬 茜:嬉しそうにしてるのにっこり見てた 「うん、手土産に良さそうなものも手に入ったから、行ってみようと思う」
隊商の女性:「そう。それなら行ってきな、私達はまだしばらくこの辺りにいるから」
隊商のリーダー:「おー、急がなくていいからな」
天ケ瀬 茜:「ありがとう。行ってくるね」そっか、連絡……ということができないのを少し不便には感じた
天ケ瀬 茜:七十の歓喜の宮殿に!!いくぜ!!相棒を肩に
小鳥:バタバタ!!
キャラバンの面子と再び別れ、七十の歓喜の宮殿へ向かう。
バラ色の水晶でできた宮殿は脆く儚い印象を与えたが、その建物は堅牢にあなたの足を受け止めた。
華やかな衣装を身にまとった人々があなたを出迎える。
宮殿の召使い:「ようこそ、旅のお方」
宮殿の召使い:「あなたは…覚醒の世界に関わりのある方ですね?」微笑み 首傾げ
天ケ瀬 茜:「ええと、はい……」
宮殿の召使い:「然様でございますか。クラネス王を訪ねてこられたものと存じますが…」
宮殿の召使い:「実はクラネス王はここにはおられません。今、病に伏せっていらっしゃるのです」
申し訳ありません、と召使いは頭を下げる。
宮殿の召使い:「ですが、王は覚醒の世界の客人を歓迎なさいます。よろしければ元気づけていただけないでしょうか?」
天ケ瀬 茜:「そうですか……」 ん? 「元気づける……?」
宮殿の召使い:「ええ。覚醒の世界からの方の訪問でしたら、王もお喜びになると思いますので」
宮殿の召使い:「王は……この言葉が適切かはわかりかねますが……郷愁の病、とでも申しましょうか」
宮殿の召使い:「時折こうして、伏せてしまわれるのです」
天ケ瀬 茜:「なるほど……。私でお力になれるかはわかりませんが……ええと、では王はどちらに?」
宮殿の召使い:「ありがとうございます。王は海辺のコーンウォールにいらっしゃいます」
召使いはそう言って、場所と、コーンウォールを含むセレファイスについての概要を伝える。
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07【クラネス王とセレファイス】
ここ、オオス=ナルガイの地およびその都市セレファイスは不思議な場所である。
ここには「時間」という概念がない。
道、建物、動物、住人、その全てが歳をとることも朽ちることもなく、永遠にそこにある。
逆に言えば、セレファイスに来る前に怪我をした場合、セレファイスに滞在中ずっと癒えることはない。
セレファイスは、偉大なるクラネス王が、無から作り出した国である。
そのすべはドリームランドの民には知られていない。
旅路の果てにセレファイスにたどり着いた人々の中には、この都市の秘密を知っている者もいる。
しかし詳しい話が聞きたければ、クラネス王自身に尋ねた方が良いだろう。
クラネス王はセレファイスの東にある、[ 海辺のコーンウォール ] にいる。
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天ケ瀬 茜:「ありがとうございました」ってぺこっとして、そのままコーンウォールに行っちゃお!
OK!あなたは宮殿を出て、言われた場所に向かう。
…
そこにはイギリス風の漁村が広がっていた。
僧院から鳴り響く鐘の音は、村、そして丘、渓谷、家々に鳴り響く。
行き交う人々も英国風で、ドリームランドの他の場所とは一線を画す雰囲気である。
クラネス王は風景の良い丘に建つ、ゴシック風の邸宅に住んでいるという。
あなたがクラネス王のもとを訪れると、執事に歓待される。
執事:「ようこそ、本日はどのようなご用件でいらっしゃいましたか」
天ケ瀬 茜:「突然すみません。私は……覚醒の世界から来たものでして、クラネス王にお会いしたいのです」
天ケ瀬 茜:「こちらにいらっしゃると聞いたのですが……」
執事:「ああ、我が王と同郷の方でしたか」
あなたの言葉に執事は頷き、「あなたであれば王もお会いになるでしょう」と屋敷へ通す。
そうして、落ち着いた応接間に入り、ソファを薦められた。
執事:「こちらで少々お待ちください」
天ケ瀬 茜:「ありがとうございます」はーい!待ってる
執事が丁寧にお辞儀をし、応接間を後にする。
やがて入れ替わりで応接室に現れたのは、イギリス紳士然とした、線の細い男性だった。
おだやかな笑顔を浮かべ、あなたに語りかけてくる。
クラネス王:「ようこそ、覚醒の世界に関わる人よ」
クラネス王:「何か私に用事があるのかな? 私に話せることなら話そう」
握手を求めながら、そう言葉を告げる。
天ケ瀬 茜:「突然の訪問失礼します。ぜひ……あなたにお話を伺いたくて」握手!
クラネス王:「構わないさ、むしろ足を運んでもらって光栄だ」「そうか。何か困り事かね」
天ケ瀬 茜:「ええ、実は……。私は、皆の言うところの覚醒世界の人間なのですが……」
天ケ瀬 茜:「気が付いたら……いえ、恐らくバク……に襲われたと思ったらここに来てしまっていて。戻る方法を探しているんです」
クラネス王:「ふむ、……奇妙な体験をしたんだな」
クラネス王:「バク、か。私のいた時代とは変わっているかもしれないが、アジアの伝承…という認識で合っているかな?」
天ケ瀬 茜:「そうですね。私が見たのも象や牛、虎が混ざったような姿で」
クラネス王:「成程。……残念ながら、私はそれについての詳しい知識を持ち合わせてはいないが、」
クラネス王:「私は、このセレファイスのほかにもう一つ統治している地があってね。セラニアンという」
クラネス王:「そこにある博物館には、各国から様々な資料や展示品が運ばれている。学芸員の知見も広い」
クラネス王:「そちらなら、もしかすると、何か得られるものはあるかもしれないよ」
クラネス王:「もし君が向かうのなら、私も同行しセラニアンを案内しよう」
天ケ瀬 茜:「セラニアン、ですか……それはどの辺りなんでしょうか?」荷物からよいしょよいしょと地図を出して広げた
クラネス王:「ああ……地図上で示すのはなかなか難しいな」一応覗きつつ
クラネス王:「あえて示すのならば、ここだろうか」
クラネス王は、そう言ってセレファイスを指す。
クラネス王:「セラニアンはこの真上、雲の上だ。船で空を飛ぶことになるな」
天ケ瀬 茜:「……船で、空を……飛ぶ」船で空を飛ぶ 飛行船……?
クラネス王:「ああ。飛行する大地…とでも言おうか」
天ケ瀬 茜:「なるほど……ご一緒していただけるのはとてもありがたいのですが、ご予定は……よろしいのですか」
天ケ瀬 茜:「時間がどの程度かかるのか私にはわからないのですが」
クラネス王:「構わないとも。移動にそう時間はかからないし、」
クラネス王:「向こうに長時間居ることになったとしても、私の執務室はあちらにもあるからね」
天ケ瀬 茜:「そういうことでしたら、よろしくお願いします」ぺこっとして…… 「あ、」思い出した
クラネス王:「わかった。こちらこそ」 「?」
天ケ瀬 茜:「そうでした、市場でこれを……クラネス王もこういったものがお好きだと聞いたので。よろしければ」エメラルド!ブローチ!
クラネス王:「ああ、気を遣わせてすまないな。ありがとう」
クラネス王:「これはこれは、美しいエメラルドだな」
天ケ瀬 茜:「クラネス王にと言ったら、ぜひこれをといただいて……。市場の皆さんも明るくて優しくて……すごくいい街ですね」
クラネス王:「そうか、市場の者が」頷き 「ありがとう。皆、本当に良い民だよ」
クラネス王:「私はこの国を自分の好きなように作ったが…民は違う。みな、偶々この国を気に入り定住してくれた者達さ」
クラネス王:「……と、そうだ」ふと思い出したように
クラネス王:「君は、そのバクに襲われてこの世界へ来たと言っていたね。眠った記憶はあるかい?」
天ケ瀬 茜:「素敵だと思います」だし 「眠る……?いえ、そういった記憶はないですね」バクっぽ!してた
クラネス王:ありがとう、と笑って 「そうか、」
クラネス王:「となると、肉体ごとこちらに来たということになるのだろうか…?だが…」
クラネス王は少し考えてから、あなたに「ひとつ、試してみてほしいことがある」と提案する。
天ケ瀬 茜:「……?何でしょう?」
クラネス王:頷き「君がどこまで何を知っているのかわからないが…」
クラネス王:「ここは夢の世界。ドリームランド、幻夢境──…」
クラネス王:「覚醒の世界に存在する全てのものの見る夢が合わさり、混ざり、ひとつの形を……自我を為した世界だ」
クラネス王:「すなわち、私の住んでいた、君の住んでいる世界とは別に存在している。」
クラネス王:「夢を見ることでこの世界を訪れる、覚醒の世界の住人を『夢見人』なんて呼んだりもするよ」
クラネス王:「そして……夢見人はだね、自分の見ている夢を多少 "修正" することができるんだ。」
クラネス王:「夢の中の自分の手に短剣を握らせたり……」
クラネス王:「私のように、何十年もかけて夢の中に国を創造したりね」
クラネス王はそう言うと、おもむろに自分の手を胸の前に出す。
すると、あなたがまばたきをする間に、彼の手にはヨーロッパ調の短剣が握られていた。
天ケ瀬 茜:「……!すごい、何もなかったのに」
クラネス王:「ああ。私は、この行為を『夢見』と呼んでいる。」
クラネス王:「夢見人であれば、念じるだけでできるはずだ。勿論コツは要るがね」
クラネス王:「これは、基本的にはこの世界を"夢"として観測できている人間──…現実世界に肉体がある夢見人にしかできない。」
クラネス王:「であるから、君の話を聞く限り、現在の君にはできないはずだが……」
クラネス王:「もしできるのだとすれば、話が変わってきてしまう。」
クラネス王:「未だ肉体は覚醒の世界にある……君の話に則れば、バクに食べられたままであるのかもしれないし」
クラネス王:「あるいは、それ以外の極めて特殊なケースが存在するのかもしれない」
そう言って、あなたにも何かしらを念じるよう促すことだろう。
赤いリンゴでも、万年筆でもなんでもいい。簡単なものを創造してみよう。
天ケ瀬 茜:「では、……私の今の状態を確認するためにも、その『夢見』というものをする、と」いうことよな
▸《 夢見 》
天ケ瀬 茜:CCB<=26 夢見 いつも使ってる筆と絵の具のセット!
Cthulhu : (1D100<=26) → 82 → 失敗
おしい!
いつも使っている、思い浮かべやすいものを念じてみる。
それらしい形に成型することこそ叶わなかったが、しかしそれに類似した…
たとえば、木の枝や薄い板きれは生成することができたかもしれない。
コツが要る、というのは本当らしい…
天ケ瀬 茜:「……」うーん、なんか違うな 「思ったものとは違いましたが……」
クラネス王:「ふむ……、しかしできないわけではないのだな」成程…
クラネス王:「……ならば覚醒の世界では眠っている……」
クラネス王:「あるいは、何らかの理由で夢見が使える状態にある…ということになるか。こちらは前例が無いが」
天ケ瀬 茜:「眠っているのだとしたら……」バクにバクバク?! 「襲われたときのまま、というのは少し恐ろしいですが……」
天ケ瀬 茜:「前例がない状態というのも少し困りますね」
クラネス王:「そうだな。できれば、今回ばかりは後者であってほしいものだ」
クラネス王:頷きつつ 「その場合は、特殊、というのが良い方向の特殊性であることを祈るよ」
あなたは《 夢見 》を使用したことで、使い方を理解する。
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09【夢見人と技能《 夢見 》について】
覚醒の世界で眠り、夢を見てドリームランドに入った人間は、夢見人と呼ばれる。
彼らは《 夢見 》と呼ばれる能力を使うことが出来る。
これは夢を見ている場合のみ使うことができ、目覚めたままドリームランドに入ったものは使えない。
ということは、探索者もおそらく今、覚醒の世界では眠っているのだろう。
あるいは何らかの理由で《 夢見 》が使える状態なのかもしれない。
クラネス王は《 夢見 》によってオオス=ナルガイの地全土を作り出した。
クラネス王の覚醒の世界での肉体はとうに滅びたため、二度と覚醒の世界には帰れない。
それゆえに、《 夢見 》によって、故郷によく似たこの海辺のコーンウォールを作り出し、心を慰めている。
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クラネス王:「いずれにしても、バクについて知る必要があるな」
クラネス王:「君が良ければ、すぐにでも出発しようか」
天ケ瀬 茜:「そう、ですね……」あー……キャラバンのみんな……でもそんなに時間かからないみたいだし
天ケ瀬 茜:「では、よろしくお願いします」
クラネス王:「ああ。それでは」
クラネス王:「そうだ。案内の代わりにと言ってはなんだが……」
クラネス王:「よかったら道中、覚醒の世界について何か話してはもらえないだろうか?」
クラネス王:「歴史のこと、身の周りのこと、なんでもいい。郷里の話が聞きたくてね」
クラネス王はそう言って立ち上がり、あなたを港まで案内する。
天ケ瀬 茜:「ふふ、わかりました」じゃあ……絵を描いてることとか、……あとはまぁ美術を中心に歴史のこととか、世界のことを話そう!
あなたは道中、自分の絵のこと、美術のこと、最近世界で起こったことを、思いつくままに話す。
丁度、クラネス王が生まれたのは新印象主義が台頭してきたころだったのだという。
「分割筆触」という点描の技法は印象派と同じだが、より「論理的な点描」を目指した画家が多く出てきた時代。
あなたも当然、美術科在籍時に知識として得ている。
印象派といえばセザンヌ、ゴーギャン、ゴッホの三人の巨匠が真っ先に頭に浮かぶことだろう。その後継。
とはいえ、どれも教科書の出来事でしかない。
あなたの話をクラネス王は興味津々に聞いていただろうが、クラネス王の話もまた、あなたにとっては興味深いものだったに違いない。
また、途中、クラネス王はあなたへこんな話をする。
それは彼の友人であった、偉大なる夢見人の話だった。
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10【ランドルフ・カーターと彼の国】
クラネス王の友人であり偉大なる夢見人であったランドルフ・カーターは、
夢の中で見た国を探していた。
彼がその夢を見たのはたった三度だったが、
そこにいるとき、彼は失われたものが取り戻せるという気がした。
それは幼心の頃に、まだ世界が全て驚異的だったために受けた感動に似ていた。
ランドルフ・カーターはかつて夢見た国を探すためにドリームランド全土を放浪した。
ランドルフ・カーターは、凍てつく荒野の未知なるカダスへ向かえば、
自分の国を取り戻せると考えていた。
しかしその旅路は困難を極め、また神々の領域に踏み込む危険なことだった。
クラネス王は旅を諦めるよう助言した。
その後ランドルフ・カーターがどうなったのか、クラネス王は知らない。
クラネス王と交流のある賢者の中には、
ランドルフ・カーターもまた、自らの国を作り出したのだと言う者がいる。
クラネス王がそうしたように、ランドルフ・カーターもまた、自らの国を作り出した。
そしてそれが自らの作り出したものだと知らぬまま、追い求めていたのだ。
カーターがその国を手に入れられたのかどうかは、誰にもわからない。
このように、神々の領域に踏み込んだり、神に近づきすぎたりするのは危険なことである。
探索者ももし神と関わる、あるいは取り付かれるようなことがあったら、気をつけた方がよい。
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▶《 夢の知識 》+2%
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜の夢の知識を2増加(17 → 19)
セレファイスから出た船は、ふわりと浮かび上がり、空中へと向かった。
眼下には広大なセレネル海と、タナール丘陵が広がっている。
眼下に見えるセレネル海のクリスタル・ブルーに目を奪われる。
覚醒の世界にあるエメラルドとは違う。その絵の具を一面に塗りたくったような色は、確かに夢の景色だ。
あなた達のキャラバンが2週間かけて横断した大きな丘陵が、空から見るととても小さく見えた。
船は空中を走り、やがてセラニアンにたどり着く。
セラニアンは空中に浮かぶ円形の島である。
都市は大理石で造られた高い塀で囲まれており、大砲が外敵に対して警戒している。
建物は大理石でできており、ギリシャ風の繊細な彫刻が施されていた。
大理石に浮かんだバラ色の岩脈が美しい模様を描いている。
その驚異的な都はどこまでも美しく、晴れやかだった。
あなた達は、街の話や眼下のセレネル海の話をしながら街中を歩く。
途中、クラネス王が建物の説明などもしてくれることだろう。
セラニアンの中心に高くそびえたっているのは、ひときわ大きな城だった。
高いところに青銅の屋根がついていて、それが太陽の光で輝いている。
詩的な言い方をすれば、その様子はまるで太陽がふたつに増えてしまったようだった。
宮殿のそばには、人々が頻繁に出入りをしている建物がある。
クラネス王:「あれは布告堂といってね。国の為に、人々が議論を交わす場だ」
クラネス王がそう説明する。
日本で言う国会議事堂、イタリアで言うモンテチトーリオ宮殿に近い場所なのだろう。
天ケ瀬 茜:「すごい……」説明聞いて街を見て ってしてる すごいな……
こうして歩いている分には、まさか空を飛んでいるという感覚はない。
しかし時折目線よりも下に見える雲が、今自分たちがいる場所をこれでもかと伝えてくれた。
セラニアンの博物館は、島の一番端にある岬の上に建っている。
低い壁に囲まれた狭い道を、クラネス王と並んで進んでいくと、丸屋根を持つ円形の建物が見える。
水晶でできた窓が透き通って照り映えるその建物が博物館である。
博物館の前庭にはクラネス王の像があり、眼下にはタナール丘陵とアラン山が見渡せた。
大きなアーチをくぐり、博物館に入るとすぐに見える [ 1階 ] には、様々な価値ある品物が展示されている。
[ 2階と3階 ] には一般的な展示品や、本が並んでいる。
クラネス王:「ここが博物館だ」
天ケ瀬 茜:「ここも綺麗な建物ですね……」うれしーー!! 1階から見てこ!
クラネス王:「はは、そうだろう。母国の…大英博物館も、今なお変わりないのだろうな」
1階には、非常に希少な宝石、神々の像、珍しい生き物の像、
貴重な骨董品や美術品など、ありとあらゆるものが並んでいる。
置かれているものの全てはラベルも説明もつけられていないが、求めるならば学芸員が解説をする。
ラベルも説明もつけられていないのは、悪用を防ぐためと説明される。
学芸員:「魔術的意匠が施された展示品も多いため、このようにしております」
学芸員:「万が一にも、来館者が故意で発動させてはなりませんから…」
神々の像はぞっとするほどにリアルで、自然と畏怖の心を引き起こさせるものだった。
▶《 芸術(彫刻) 》
天ケ瀬 茜:CCB<=50 【芸術(彫刻)】
Cthulhu : (1D100<=50) → 60 → 失敗
おしい!
∟ 彫刻家の腕は、カーブよりも平面の彫り方に表れる。
聖堂で見た像を思い出した。これもまた、著名な芸術家によるものだろうか。
あなたがそれらを見ていると、新しい像が運び込まれてきたのに気づいた。
鼻は象のよう、尾は牛に似て、足は虎に似るそれは、あなたにとって見覚えのある像だった。
バクの像が運び込まれてきたのだ。
あなたがユスの修道院で見たものそれ自体ではないが、よく似ている。
天ケ瀬 茜:「あ、……それ……」え、クラネス王!あれだよバク!! 「私が見たバクはああいった形でした」
クラネス王:「うん?」そちらに目を向け 「ああ、これが例の…」
学芸員:「こちらは、ユスの修道院の依頼で製作された像だそうです」
クラネス王:「ふむ。となると……これもニシィ=ヴァシュの?」
学芸員:「ええ、仰る通り。ニシィ=ヴァシュのヤー=ヴォの手によるものでございます」
学芸員:「この像に限らず、ここに置かれている神々の像は、多くがヤー=ヴォの作品なのですよ」
天ケ瀬 茜:「へぇ、なるほど」言われて見てみたら部分的な表現に同じ作者だな~ってのを感じられたりするのかもな
天ケ瀬 茜:「有名な方なんですね」
クラネス王:そうか、と学芸員に返し 「ああ。ドリームランド中で知れ渡る彫刻家だよ」
クラネス王:「その技術から、神像の製作を任されることが多いのだそうだ。神の像とあっては半端な職人には任せられないだろうから」
天ケ瀬 茜:「多くの人の信仰の象徴でしょうしね」そりゃそうか…… 「そういった神についても詳しい方なんでしょうか」
クラネス王:「ああ。セレファイスにも、彼に依頼した像はある。初めは私が夢見で作ったのだが…細部が甘いと部下にダメ出しをされてね」
クラネス王:「どうだろうか。彼自身が神に詳しいのか、修道院が神の姿を細部まで指定しているのかはわからないが…」
クラネス王:「彼は『神をつくる者』とも呼ばれているほどだ。私よりも、知っていることは多いかもしれない」
天ケ瀬 茜:夢見で作ってた話にはふふと笑っちゃうし
天ケ瀬 茜:「そうですか……。どちらにせよ、作り出すものを深く知ることは作品にとっても重要でしょうから……。その方にもお話を伺えたらと思っているんです」
クラネス王:「成程。同じ芸術家である君が言うならそうなのだろう」頷いた
クラネス王:「幸い、ニシィ=ヴァシュもここと同じオオス=ナルガイの地に位置する街だ。数週間もあれば着くはずだよ」
クラネス王:「ここから船も、一応出てはいるんだが……。」
クラネス王:「気を悪くしたらすまない。港の波止場監督が、大の…なんというか、異性が苦手でね」
クラネス王:「あまり良い顔はされないかもしれない。別のルートで行ったほうが快適な旅ができるだろう」すまないね…
天ケ瀬 茜:「ああ……」なるほど 「ありがとうございます。ここに来る時にお世話になったキャラバンにまたお世話になる予定ですから大丈夫ですよ」
クラネス王:「それならよかった。そうか、君はキャラバンで来たのだな」
天ケ瀬 茜:「ええ、楽しい方がたくさんで」うれしいんだー!ってキャラバンの話をしつつ2、3階の方へ!
クラネス王:「そうか、良い旅の仲間と巡り会えたのなら何よりだよ」
ドリームランドで見られる動物の剥製や骨、ミイラ、あるいはドリームランドの地方の品々など。
2階には、博物館に一般的に置かれているようなものが置かれているだけである。
とはいえ、ドリームランドがはじめての者にとっては十分刺激的だろう。
また、ここにはさまざまな書籍が収められている。
書籍を探すのであれば、学芸員に尋ねてもよさそうだ。なにせ途方もなく広い。
天ケ瀬 茜:よくわからないものをどうなってるんだ?と見たりして回ったし、書籍は聞こう~
天ケ瀬 茜:「あの、ここにある書籍について聞きたいのだけど……」
天ケ瀬 茜:「神について詳しく書いてあるものや、……バク、についてとか……何かあるかな」バク、は……話自体は古くからあるしな……と
学芸員:「はい」振り返って 「バク、……ですか」
学芸員は、バクというのはこの世界では非常に珍しい存在だと教えてくれるだろう。
学芸員:「ですが、存在が確認されたこと自体はあるようです」
学芸員:「確か書籍が一冊だけあったかと……。少々お待ちくださいね」
学芸員はそう言って奥の閉架書庫へ行き、少ししてから、一冊の本を持ってきてあなたへ手渡す。
学芸員:「お待たせしました。ここに保管されているのはこちらだけとなりますが…」
天ケ瀬 茜:「ありがとう」確認しよ!
あなたは、ぱらぱらと書籍をめくる。
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22【バクについての古い伝説】
バクは覚醒の世界で信じられている小さな神、あるいは怪物の一種である。
それは人間の夢、特に悪い夢を主食としている。
バクが夢に現れると悪夢から守ってくれると信じられている。
それゆえに、寝る際バクの絵を傍らに置くこともあるという。
"夢を食べる"という特性上、夢の中であるドリームランドでは観測しにくいのだろう。
バクが現れた時には、ドリームランドの一部が消え失せたあとだからである。
覚醒の世界とドリームランドを繋ぐ存在であるともいえるだろう。
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天ケ瀬 茜:「なるほど……」へぇ~~うれしい話だ!
学芸員:「バクについては、覚醒の世界により詳しい方のほうがよく知っているかもしれませんね」
学芸員:「例えば……フラニスという町には、覚醒の世界の研究をしている人々が集まっていますし」
天ケ瀬 茜:「フラニス……?」よいしょと地図を出した
クラネス王:「このオオス=ナルガイから、海を渡った… ここだな」東部の地図の…端の…海を指さした この向こう。
天ケ瀬 茜:「へぇ、行くなら海路……かな?」
クラネス王:「そうだな。ニシィ=ヴァシュからも船は出ているはずだよ」
天ケ瀬 茜:「そうなんですね。それなら目的に加えておこうかな」早く解決すればまぁ……いいんだけど……
クラネス王:「ああ。あの町には知識人も多い、困った時にアテにするのもいい」頷いた
▶《 夢の知識 》+5%
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜の夢の知識を5増加(19 → 24)
天ケ瀬 茜:博物館……嬉しかったな~~~!!!!!!! お礼を言って、……セレファイスに戻ろう……
あなた達は博物館を後にする。
博物館を出れば、申し訳なさそうな顔でクラネス王は言うだろう。
クラネス王:「さて……すまないが、私は執務があるのでここでお別れだ」
クラネス王:「もう少し街の案内でもできればよかったのだが」
クラネス王:「セレファイスへ戻る船には君を無償で乗せるよう話をつけておくから、それに乗って戻るといい。」
天ケ瀬 茜:「ああ、……そうですよね。いえ、ありがとうございました」
天ケ瀬 茜:「素敵な場所を案内していただきましたし、お話も楽しかったです」
クラネス王:「こちらこそ。一緒に過ごせて楽しかったよ、ありがとう」
クラネス王:「お陰でいい気分転換になった。セレファイスへ立ち寄ることがあったら、その時はまた顔を見せてくれ」
天ケ瀬 茜:「はい。その時にはこれからの旅の話もまた聞いてください」楽しい旅してくる!
クラネス王:「ああ。君の新しい冒険譚を楽しみに待つとするよ」
クラネス王:「どうか君の旅路が、希望にあふれたものであるよう」
そうして、クラネス王は港まであなたを見送る。
船に乗って手を振るあなたへ、クラネス王も優雅にそれに返した。
船が空中に浮かぶ。脅威の空中都市ともお別れだ。
天ケ瀬 茜:船の中で絵描きたい!!!!
いいよ!まずは画材が必要だ。
天ケ瀬 茜:CCB<=26 夢見 画材
Cthulhu : (1D100<=26) → 37 → 失敗
贅沢な願いかも…
天ケ瀬 茜:CCB<=26 夢見 鉛筆……で、どう?
Cthulhu : (1D100<=26) → 97 → 致命的失敗
天ケ瀬 茜:え?
なんか……炭。
天ケ瀬 茜:うーん……
炭…広義で鉛筆と言えなくもないかもしれないが、しかし……どう見ても炭だ。
天ケ瀬 茜:CCB<=26 夢見 絵具!!!!!!!!!!!
Cthulhu : (1D100<=26) → 35 → 失敗
おしい!!コツを掴むまで、難しいな……
コスト消費忘れてた。MP-4(Fで2倍)
天ケ瀬 茜:くぅ~~~
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜のMPを4減少(14 → 10)
天ケ瀬 茜:CCB<=26 夢見 だったら色鉛筆!!
Cthulhu : (1D100<=26) → 19 → 成功
選ばれたのは……色鉛筆だったんだ!!
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜のMPを1減少(10 → 9)
ようやく、想像通りに手の中にそれを出現させることができた。
クラネス王が短剣を出した時と同じような現象。これは、成功と言っていいだろう。
あとは紙があれば…
天ケ瀬 茜:「で、きた……。コツをつかんだ気がする」よし!!紙!!!
天ケ瀬 茜:CCB<=26 夢見 紙!!
Cthulhu : (1D100<=26) → 40 → 失敗
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜のMPを1減少(9 → 8)
まだいける!
天ケ瀬 茜:CCB<=26 夢見 あー、スケッチブック?
Cthulhu : (1D100<=26) → 57 → 失敗
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜のMPを1減少(8 → 7)
おしいっ……
天ケ瀬 茜:CCB<=26 夢見 画用紙の束!!!
Cthulhu : (1D100<=26) → 93 → 失敗
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜のMPを1減少(7 → 6)
天ケ瀬 茜:CCB<=26 夢見 ケント紙?
Cthulhu : (1D100<=26) → 71 → 失敗
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜のMPを1減少(6 → 5)
天ケ瀬 茜:CCB<=26 夢見 わかった、マルマンのスケッチブック
Cthulhu : (1D100<=26) → 92 → 失敗
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜のMPを1減少(5 → 4)
マルマンじゃないか…
天ケ瀬 茜:だめか……
天ケ瀬 茜:CCB<=26 夢見 クロッキー帳の方が気文か?
Cthulhu : (1D100<=26) → 26 → 成功
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜のMPを1減少(4 → 3)
クロッキー帳最強!!!
天ケ瀬 茜:これか!!!!
では、しばらく試行錯誤を繰り返したのち、どうにか色鉛筆とクロッキー帳を拵えた。
なるほど、確かにこれは便利な技術…かもしれない。案外難しかったが。
天ケ瀬 茜:「結構疲れた気がするけど……便利だな」よし
天ケ瀬 茜:CCB<=95 【芸術(絵画)】船から見るセラニアンを!
Cthulhu : (1D100<=95) → 73 → 成功
えらい!!
セラニアンの浮かぶ、広い空を見上げた。
空と一言で言っても、覚醒の世界の自分の知る空とは、広さも、少しばかり色彩も異なるかもしれない。
逆に、それが新鮮だった。先入観をこれほどに捨てて視界に映る空を描くのはいつぶりだろう。
セラニアンの輪郭をおおまかに捉える。
大理石の高い壁、バラ色の岩脈… 場所によって質感を変えるその島は、自分から見れば芸術的と言ってもいい。
今頃、かの友人はあそこで執務を行っているのだろうか。長さを測りながら、頂点に位置する塔を見て思う。
なににしても、この島の全容は、船が雲に沈むまでの間しか拝むことができないのだ。
あなたは手を止めずに、段々と離れていくその都をクロッキー帳に描いていった。
天ケ瀬 茜:「……」よし 「綺麗なものを描くのはやっぱり気持ちがいいな」うれしい…………
…
船から降りたあなたは、真っ直ぐにキャラバンのメンバーのいる場所を目指すことだろう。
見慣れた顔が、あなたに手を振った。
隊商のリーダー:「おう、そろそろ出るぞ!」
天ケ瀬 茜:「ああ、ただいま!待たせて悪い」
隊商の女性:「いいよ。港のほうから来るとは思わなかったけど」
天ケ瀬 茜:「あー……はは」
隊商の男性:「船乗れましたー?」🌸
天ケ瀬 茜:「うん。クラネス王とセラニアンまで行ってきたんだ」
隊商の男性:「え!超豪華」
隊商のリーダー:「そりゃあ、相当な重鎮様だな」わはは 「楽しかったか?」
天ケ瀬 茜:「楽しかったし、すごく綺麗なところだった。君たちも乗ったことある?」
隊商のリーダー:「そうか、そうか!」
隊商のリーダー:「いやぁ、馬は空飛べねえしな。上に商売に行くこともねえから、俺達には無縁なんだ」
隊商の女性:「セレファイス自体、そう頻繁に来る訳でもないしね。あんたは貴重な体験したね」
天ケ瀬 茜:「そうなんだ……。でもこうして色んな場所へ行くのは楽しいだろうな。その度に新しいものに出会えて」
隊商の男性:「っすよ! アカネさんもこのまま一員なります?」
隊商の女性:「こら、この子は行き先あるだろ」
隊商の男性:「え~… じゃあ暇なときとかに」
天ケ瀬 茜:「ふふ、目的地はあるけど……それがどうにかなったら、こうして旅するのも悪くないかな」自分と神のあれそれだけ……ちょっと……
隊商の男性:「お! んじゃあ全部終わったらまた旅しましょーね」
天ケ瀬 茜:「うん」うれしいな……いいかもな…… 「もう出発なんだっけ?まだ積むものがあれば手伝うよ」
隊商のリーダー:「おう、じゃあ行くか。積み込みは、ここでの分はもう終わってんだ。次に村寄ったときに頼むぜ」
天ケ瀬 茜:「わかった。ありがとう」じゃあ出発だーー!!!!
出発!!!
あなた達はそんな話をしながら幌馬車に乗り込む。
段々と、ガタゴトという揺れと共に美しい街が遠ざかっていく。
華やかな旗が風に揺れるのを見送って、あなた達は再び山間部へ向かう。
隊商のリーダー:「このままニシィ=ヴァシュへ向かうが、それでいいかい」
天ケ瀬 茜:「うん。その後行く場所の候補もあるんだけれど、ニシィ=ヴァシュからも船が出ていると聞いたから」
隊商のリーダー:「そうか、わかった。着くのは3…早けりゃ2週間後ってとこだな」
隊商の女性:「道中、いくつか集落や小規模な市場を経由して行くから。そこで諸々手伝ってもらうね」
-------------
12【労働】
ドリームランドにおいて、金銭を得たい場合に使用する、本シナリオのルール。
ユスの修道院で得た宝石は宿泊費等生活に必要な宝石であるため、
買い物には使えないと考えること。
今後、買い物をしたい場合、労働を行って新たに宝石を得なくてはならない。
多めに稼いでおいたほうがいいかもしれない。
労働を行う場合、1日に1回《 ドリームランドでの金銭収入に繋がりそうな技能 》をロールする。
ドリームランドでは近代的な技能は意味を成さない。
そのため、たとえば《 電気修理 》や《 コンピューター 》などはふさわしくない。
適切な技能がない場合、《 知識 / アイデア 》等のロールでもよいだろう。
ロールに成功した場合、1日あたり2D6の宝石が得られる。
ロールに失敗した場合、1日あたり1D6の宝石が得られる。
出目が [ 2~5 ] の場合2D6+1、1クリティカルの場合4D6の宝石が得られる。
出目が [ 96~99 ] の場合1D6-1、100ファンブルの場合は宝石はもらえない。
-------------
➖ (1/14)日目 ➖
キャラバンの男衆は、近くの市場で果物などを売り込むようだ。
天ケ瀬 茜:やったー!!近くにブースを設けて、似顔絵屋さんやる!
天ケ瀬 茜:CCB<=95 【芸術(絵画)】似顔絵!
Cthulhu : (1D100<=95) → 6 → スペシャル
▶宝石《 2D6 》の追加
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜の宝石を2D6(→ 6)増加(0 → 6)
市場に来たひと達は、買い物の合間にそちらを見たり、立ち寄ったりすることだろう。
この辺りではそういった店も珍しいのだろうか、集客面ではなかなか手ごたえはあったかもしれない。
元々、こういうことをやっていた時期はある。客対応には慣れたものだ。
隊商のリーダー:「はー… 上手えもんだな」
合間合間に、キャラバンの面々も覗きに来ることだろう。
天ケ瀬 茜:「ふふ、ありがとう。これが仕事だからね。みんなも描こうか?」
隊商の男性:「へ~!そういう仕事あるんだ!…!?いいっすか!よっしゃー!」
小鳥:「ピ、ピー♪」
小鳥は自然豊かな周囲の様子に満足しているようだ。
天ケ瀬 茜:うれしい;;;;;;ここに住む;;;;;;;;
隊商の女性:ここはもう出るよ!
客足が少なくなってきたあたりで、面子はあなたを連れてキャラバンに戻る。
明日に向けて、今日は休むこととする。月の下を、幌馬車は少しずつ進んで行く。
➖ (2-6/14)日目 ➖
天ケ瀬 茜:x5 CCB<=95 【芸術(絵画)】
Cthulhu : #1
(1D100<=95) → 93 → 成功
#2
(1D100<=95) → 3 → 決定的成功/スペシャル
#3
(1D100<=95) → 29 → 成功
#4
(1D100<=95) → 92 → 成功
#5
(1D100<=95) → 60 → 成功
▶宝石《 10D6+1 》の追加
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜の宝石を10D6+1(→ 39)増加(6 → 45)
幌馬車は、頂上に雪の積もる山のふもとまでやってきた。
隊商の女性:「あれはアラン山。登った人は戻ってこないって噂されてる」
天ケ瀬 茜:「そんなに危険なの?」
隊商の女性:「ああ。実際に行ったって奴を知らないから、噂でしかないけど…」
隊商の女性:「でも、ここに限らず、神様ってのは寒い所を好むらしくてね」
隊商の女性:「ここから離れた北部の大地は、神様の居場所とされているんだよ。」
隊商の女性:「そこと似た場所だから、雪山の上もだめ…ってことになっているだけかもしれないけどね」
天ケ瀬 茜:「へぇ」ちょっと北の方角を見た 「確かに、山とかそういうところが神聖な場所になるのはよく聞くな」
隊商の女性:「そう? そういえばあんたの出身を聞いてないけど…どこでもそれは共通なのか」
天ケ瀬 茜:「そうだっけ、出身は……」どう答えようかなをして
天ケ瀬 茜:「小さいけど、綺麗な島国だよ。山もあるし、やっぱり踏み入れにくいところにはそういうイメージがつくのかも」
隊商の女性:「島か。海が近いのはいいな」
隊商の女性:「成程、踏み入れにくいから…か。その発想は私にはなかった、確かにな」
天ケ瀬 茜:「随分帰ってないけれどね」出身…… 「でも、綺麗だな……山も」いい景色だ~
隊商の女性:「はは。随分長い旅をしてるんだな」
隊商の女性:「ああ、ここを通るたびに思うよ。どんなに危なくとも、遠くから見ている私達からすると良い風景さ」
天ケ瀬 茜:「そうだね、長い旅か……」 「君は?ずっとこうしてキャラバンで生活してるの?」
隊商の女性:「ん? ああ、かれこれ……どのくらいになるだろうか。あいつよりは長いよ」男指して
隊商の女性:「元々は一人旅をするつもりで国を出たんだが…道中リーダーに拾われてな」
隊商の女性:「女がこの辺りを一人でうろつくのは危ない、ってさ。それで今も色々教えてもらってる」
天ケ瀬 茜:「へぇ……。確かに、私も君達に色々教えてもらって、すごく助かってる」
天ケ瀬 茜:「そっか……こういう生活もいいなあ。本当に、一員になりたいくらい」
隊商の女性:「そうか、……」
隊商の女性:「……いや、そう考えると生きていく術はニシィ=ヴァシュに着くまでにちゃんと教えるべきか……?」ぶつくさ
隊商の女性:「まぁ……そうだな、悪くない。加わると言うなら、その時が来れば歓迎するさ」
天ケ瀬 茜:「……?必要なことがあれば覚えるよ。力には自信がないけど……」インドア仕事……
天ケ瀬 茜:「うん。またそうなれる時が来たら、みんなに頼む」
隊商の女性:「うーん……まぁ狩り、は無理にすることはないだろうし。シマウマで荒野に飛び出す訳でもないんだろ?」
隊商の女性:「そうだな、着くまでに修繕でも手伝って貰おうか。木箱の修理、馬車の修理…どの町に行っても重宝されるだろうさ」
隊商の女性:「ああ。その時は」
隊商の女性:「どこで会えるかはわからないけど、私達は東部のどこかしらにはいるから」笑って
天ケ瀬 茜:「狩り……」は、うん 「手先を使うことなら得意な方だよ」ありがた!
天ケ瀬 茜:「ああ、そうなったらこの東部に来てみんなを探すよ。もしかしたら、この子がみんなを見つけてくれるかもしれないし」鳥ちゃん!
小鳥:「?」「ピー」
天ケ瀬 茜:ねー!かわいい
隊商の女性:「……この子が?」そうか
隊商の女性:「じゃあ、それまでにデカくなっておくんだよ」な、鳥
小鳥:「ピ」
天ケ瀬 茜:「どのくらい成長するのか知らないんだけれどね」
隊商の女性:「私もこいつの種族には詳しくないからな…」
隊商の女性:「爪は鋭そうだし…」肉食かな 「このくらいとか?」過剰サイズを手で示しました
天ケ瀬 茜:「狩りをするって言っていたから……」うーん 「もっと、このくらいになるかも」それこそ鷹くらいの大きさを
小鳥:…
真相を知る由もなく、あなた達は思い思いに小鳥の将来を思い描く。
そうしていれば、男が「飯できましたよー!」と声をかけ。
干し肉を使った塩味の少し強いスープは、しかし疲れた身にはよく染みる。
簡素な食事、かつ腹が空いていなかったとしても、皆で鍋を囲む時間は心地の良いものだった。
➖ (7/14)日目 ➖
▶《 夢見 》の成長
天ケ瀬 茜:CCB<=26 夢見
Cthulhu : (1D100<=26) → 72 → 失敗
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜の夢見を1D10(→ 8)増加(26 → 34)
choice 快晴 晴れ 曇り 雨 雪 霧
Cthulhu : (choice 快晴 晴れ 曇り 雨 雪 霧) → 晴れ
天ケ瀬 茜:CCB<=50 【芸術(彫刻)】 ちっちゃい木彫りの鳥!ナイフをつかって
Cthulhu : (1D100<=50) → 29 → 成功
えらい!
▶宝石《 2D6 》の追加
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜の宝石を2D6(→ 9)増加(45 → 54)
ナイフを借りて、その扱い方を教えてもらう。
幅の広いナイフだ。彫刻に使うそれとは当然違う、最初は少し扱いづらかったかもしれない。
しかし、これもまたナイフを扱う練習…と、あなたはあえてそのナイフで彫刻に挑んだ。
勝手こそ違うが、自分が想定していたよりはなんとか形になった……のではないだろうか。
売りに出せるほどか、と言われればそんなことはないのだが。
天ケ瀬 茜:「やっぱり細かい部分は難しいな……」作ったやつを見て……
隊商の男性:「でも器用っすよ、怪我してないし、ちゃんと削れてっし!」
天ケ瀬 茜:「そうかな」うれし!
隊商の男性:「っす!」「この木だったらそんな感じで」
隊商の男性:「木目がこんな感じだったら、先に節をナイフのここ使って取って…」
天ケ瀬 茜:「なるほど、そっか……この木は硬いからこうして……」ふむふむ
隊商の男性:「ですです。それは生きてる節だから硬いんすよね」
隊商の男性:「黒くなってる節はもう死んでるから除きやすいんですけど、それが多いと耐久性に難アリだからあんま良い木じゃないです」
天ケ瀬 茜:「へぇ、こうして見てみると、」なるほどーー!!!をした
隊商の男性:「あ、でもそんな感じで像みたいにする分には…残しておいても味があっていいんすかね」わからん
天ケ瀬 茜:「何に使うかによってその辺も考えてみるとおもしろいかもしれないね」
天ケ瀬 茜:「色々試してみるよ」
隊商の男性:「っすね! なんか発見あったら教えてください!」
天ケ瀬 茜:「うん、ありがとう」
隊商の男性:へへー!「修道院には時々親と行ってましたけど、像の木目とか気にしたことなかったっすもん」
隊商の男性:アカネさんはすげーです、着眼点が!
天ケ瀬 茜:こいつ、いいやつだな……
隊商の男性:☻!
天ケ瀬 茜:「ふふ、君も色んなことを知っていてすごいよ。それに、いつも元気で……君と居ると私も明るい気分になる」いい人ばっかり!
隊商の男性:「え!やりーっ!」「あんまもの知らないですけどね、役に立ってんなら嬉しっす!」
隊商の男性:「いやー、あはは! 俺もここに最初に入ったときはビビってて、リーダーに気にかけてもらったんで」
隊商の男性:「俺もする!になりました」へへー
天ケ瀬 茜:「そうなんだ?最初から今みたいな感じなのかと思ってた」物怖じしない 元気!!タイプ
隊商の男性:「元気っちゃあずっと元気っすけどね!!!!」おう!
隊商の男性:「でもほら、姉さんは怖いし」あっちを見た
隊商の男性:「初対面の人に、あんま最初からグイグイいくのも失礼かな?みたいなのはありますよ」
隊商の男性:「まぁリーダー見習って、控えなかったっすけどね!」全力で失礼をした
天ケ瀬 茜:「ああ……」姉さん……の方をちょっと見た
隊商の男性:「こちらこそ、アカネさん良い人なんで俺はすっげー助かってます!」
天ケ瀬 茜:「ふふ、私はありがたかったよ。何も……わからないことが多かったから」記憶喪失の人みたいになっちゃった
天ケ瀬 茜:「みんなのおかげだよ。教えてもらって、できることも増えたからね」色々!
隊商の男性:「よかったー! いや、修道士さん達からあんな頼まれ事されたの初めてだったんで。何事?とは思いましたけど」
天ケ瀬 茜:「そうなんだ?」よくいるわけではないらしいな うん
隊商の男性:「できることが増えんの、楽しいっすよね!どういたしましてです」
隊商の男性:「っす、訳アリか?って」
隊商の男性:「いや、足がないならどうやってこの人は修道院に来たんだ…!?ってなるじゃないすか」
天ケ瀬 茜:「……」うーん 「色々あってね」
隊商の男性:「そうなんだ、まぁヤバい人じゃなくてよかったっす!特に俺らも今は気にしてないんで」
天ケ瀬 茜:「うん。自分でも色々整理ができたら話すよ。今は……こうなった理由を探す旅でもあるから」
隊商の男性:「かっけー」?!
天ケ瀬 茜:「え?……そう?」かな?
隊商の男性:「なんか、かっけー…ってなりました」「はい!整理頑張ってください!」??
天ケ瀬 茜:「うん、」ふふ 「ありがとう」
➖ (8/14)日目 ➖
choice 快晴 晴れ 曇り 雨 雪 霧
Cthulhu : (choice 快晴 晴れ 曇り 雨 雪 霧) → 雪
風の影響で、アラン山の寒気がこちらまでやってきていたらしい。
朝、馬車から出れば、雪がうっすらと積もっていた。
隊商のリーダー:「おおう、こりゃ売りやっても人来ねえな」
隊商のリーダー:「しゃーねえ、今のうちに馬車の修理するわ。前板にガタが来てんだ」
隊商の女性:「わかった。なら私は水の調達をしてくるよ」
面々はそんな話をしている。今日は商売をするわけではないらしい、あなたも好きなことができるだろう。
天ケ瀬 茜:やったー!どうしようかな……
天ケ瀬 茜:「リーダー、修理の方法…私にも教えてもらえないかな?手伝わせてほしい」お手伝い!
隊商のリーダー:「お、いいぜ。じゃあアカネ借りるわ」他面子に
隊商の女性:「いいよ。こっちはどうせ力仕事だから」「馬車頼むね」じゃ!
天ケ瀬 茜:「ありがとう」力仕事の方には頑張ってと手を振った👋
リーダー曰く、馬車は主に車輪と前板の交換が多いらしい。
車輪は言わずもがな、舗装されていない山道を通るうちに磨耗していくのだろう。
問題は前板で、停めている間に馬が蹴飛ばしてしまうことがあるそうだ。
隊商のリーダー:「なにぶん頻度が高いからよ、隊商に加わった奴には真っ先に前板の修理を覚えてもらうんだ」
隊商のリーダー:ははは、こいつのせいでな!と馬の背をパシパシと叩いた
馬:ブルル…
天ケ瀬 茜:「そうなんだ。長い距離走ってるもんね」 「いつもありがとう」馬~!!
この馬も、この3週間で見慣れてしまった。折角の毛並みが、毎日毎日2時間もすれば荒れてしまう困ったさんだ。
隊商のリーダー:「ああ。このくらいなら一部取り換えりゃ凌げるが……」
隊商のリーダー:「今日はお前さんもいるしな、時間もあるし折角なら全部取っ変えるか」
天ケ瀬 茜:「うん。上手くできるかはわからないけれど……」
天ケ瀬 茜:CCB<=(14*5) 【DEX】 頑張るよ!!
Cthulhu : (1D100<=70) → 2 → 決定的成功/スペシャル
え、えら…!!!馬車の前板を交換する天才…(?!)
天ケ瀬 茜:リーダー!ありがとう!!!!
隊商のリーダー:たいしたもんだわ!
▶宝石《 2D6+1 》の追加
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜の宝石を2D6+1(→ 7)増加(54 → 61)
傷んだ板を隅にやりつつ、傷んでいるけど使えなくもない板も分けておく。
昨日青年と話していたから丁度よかった。再利用できそうな木の見極めはできそうだ。
使えなくはなさそうだけど、これは積み込んだところで嵩張るだけだから捨てたほうがいいかもな…
これはサイズ的に、木箱の補修に使えるだろうか…
とか、様々を考えながら効率よく無駄を出さずに修理を手伝うことができるだろう。
隊商のリーダー:「気が回るなぁ、お前さん……」ありがとうよ…!!!!
天ケ瀬 茜:「そう?役立ててるならよかった。昨日彼から木目を見ることや木について教えてもらったから」ちょうどよかった!
隊商のリーダー:「ほう、あいつがそんなことしてたのか」成長したな
隊商のリーダー:「助かるわ。このあたりは今晩の薪にでも使おう、冷えるしな」
隊商のリーダー:「お前、火の起こし方は知ってるか?」
天ケ瀬 茜:「雪、強くならないといいけれど…… 火?」うーん…… 「ライターは……ないよね。……どうやるの?」
隊商のリーダー:「らいたー」? 知らねえな
隊商のリーダー:「お、じゃあついでに教えとくわ。この辺りの木は…あんま良くねえな、ナイフでいいか」
リーダーはそう言って、周辺から枝を集めると、それを削って平らな面を作る。
その平らな面に窪みを作って、ここで摩擦を起こして……と、方法を学ぶことはできるだろう。
とはいえ、見ていてもわかる程度にはコツが要る作業だ。
隊商のリーダー:「まぁ、こればっかりは慣れだわな」はは
隊商のリーダー:「魔女なんかはこんなことしなくても点けられるんだろうが、生憎うちにはいなくてよ」
天ケ瀬 茜:「……」じっと見てたけど 「できる気がしない、……魔女?ふふ、いたらぱっと火をつける魔法を使ってくれる?」
隊商のリーダー:「そのうちできるようになるさ。やり方知ってるだけでも、いざ必要って時に慌てなくて済むから良い」
隊商のリーダー:「見たことねえけど、そうなんじゃないか? 火を扱う奴は…火の神は西部のが多い、あっちのが多くいそうだが」
天ケ瀬 茜:「確かにそうだね。いざとなったら見様見真似でもやらなきゃいけないかもしれないし」
天ケ瀬 茜:「……えっと、本当にいるの?」魔女?
隊商のリーダー:な、としてたけど 「ん?おお、いるぜ」
隊商のリーダー:「この辺りだと、ハズス=クレグって小せえ町に大魔女様がいるし…」
隊商のリーダー:「それこそ、そこらへんの動物だって魔法使ってくる訳だからな。人だって使うさ」
隊商のリーダー:「俺には研究者と魔法使いと錬金術師の区別はつかんが!」
天ケ瀬 茜:「そうなんだ……。でも、誰でも使えるってわけじゃないんだね。安心なような不便なような……」
天ケ瀬 茜:「けど、魔女も錬金術師も見てみたいな」ちょっと見るだけ!
隊商のリーダー:「はは、そりゃそうだ。例えば…覚えるにも金が要るだろうし、貧しい家にいたら無理だろうな」
隊商のリーダー:「そうだなぁ、会えるといい……っつか」
隊商のリーダー:「もしかしたら、本人がそう名乗ってないってだけで今までも全然会ってたかもしれんが」
隊商のリーダー:「にしたって、「あれが魔女か!」って気持ちで拝んでみたいわな」はは
天ケ瀬 茜:「知識を得るにはそういうものが必要なのはどこも同じなんだね」
天ケ瀬 茜:「なるほど……」確かに、どこぞの市場にいたかもしれないし
天ケ瀬 茜:「魔女だと思えてないってことは魔法を使ってるのを見たことはないんだろうし、それを見たいよね。せっかくなら」
隊商のリーダー:「おう、今後の為に金を貯めて、魔法を使えるようにする……も、まぁアリなんだろうが」
隊商のリーダー:「とはいえ特に困ってねえからなぁ、俺達が覚えるとしても遠い未来だな」わはは
隊商のリーダー:「だよな。もし俺達と別れた後に見かけたらよ、感想教えてくれな」
天ケ瀬 茜:「そうだね。なんでも便利になるってわけでもないんだろうし。今のこの感じも、私は好きだよ」
天ケ瀬 茜:「うん、魔法を見る機会があれば感想を……ああ、そうだ……ニシィ=ヴァシュの後にフラニスっていうところに行くかもしれないんだけど」
天ケ瀬 茜:「海を渡らなくちゃだから……そこでみんなとは別れることになるのかな」
隊商のリーダー:「お、フラニスか」
隊商のリーダー:「なら、そうなるな。俺達の馬車で行くと、北部を経由することになってとんでもない時間がかかる」
隊商のリーダー:「なに、旅してりゃあどっかでまた会えらぁな」
天ケ瀬 茜:「そっか、そうだよね。……寂しいけれど、ずっと向こうに行ったままってわけでもないだろうから」
天ケ瀬 茜:「また会えたらよろしく。……それこそ魔法を覚えてきてるかも」ふふ
隊商のリーダー:「おう、俺達もニシィ=ヴァシュに着いたら、どうせその足でまた他の町に行かなきゃならねえ」のでどのみちだね
隊商のリーダー:「はは!そりゃあいいな、より頼もしい仲間になっちまう」
隊商のリーダー:「ああ、また…いや、まぁあと数日はあるが」笑って
天ケ瀬 茜:「でも、今までの道を考えるとあとちょっとだから」寂しさはあるがー!?
天ケ瀬 茜:「それまでに、また色々教えてよ」
隊商のリーダー:「ああ、それもそうだ」頷き 「やっぱツイてるな、お前さん。この分じゃあと5日かそこらで着いちまう」
隊商のリーダー:「おう、勿論さ。フラニスに行くんならサバイバルせずに済みそうだから、そうだなぁ…」何教えるか
➖ (9-13/14)日目 ➖
天ケ瀬 茜:5b100<=95 【芸術(絵画)】
Cthulhu : (5B100<=95) → 69,86,65,64,80 → 成功数5
えらい!
▶宝石《 10D6 》の追加
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜の宝石を10D6(→ 37)増加(61 → 98)
タナール丘陵を抜け、いよいよ見覚えのない場所へと馬車が進んだ。
山が左手に見えるようになり、新鮮な景色が広がることだろう。
道中、何度か集落に立ち寄ることになる。あなたもまた、描き溜めた絵を一角に並べることだろう。
話を聞くに、この辺りではそもそも芸術文化が浸透していないらしい。
セレファイスなどの街から離れた山間だ、無理もないのかもしれない。
であるからこそ、絵はそれだけで希少なものとされ、人々に物珍しがられた。
そうして、店を閉めれば夕食を。
あなたはこの数日間、男性や女性の料理を手伝いながら、その場にあるものを使った調理法を学ぶことになる。
野生の動物の肉であったり、道端の植物であったり、川の生き物であったり……
危うく毒草を手に取りかけて、女性に必死に止められたこともあった。
区別がつくようになったか、と言われると未だに怪しいが…… しかし、無暗に手を出さない慎重さは身に着いたことだろう。
➖ (14/14)日目 ➖
▶《 夢見 》の成長
天ケ瀬 茜:CCB<=34 夢見
Cthulhu : (1D100<=34) → 91 → 失敗
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜の夢見を1D10(→ 5)増加(34 → 39)
天ケ瀬 茜:CCB<=9 【芸術(料理)】じゃあね、教えてもらった料理を
Cthulhu : (1D100<=9) → 40 → 失敗
▶宝石《 1D6 》の追加
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜の宝石を1D6(→ 4)増加(98 → 102)
ここから……小鳥代-30
天ケ瀬 茜:はい……
天ケ瀬 茜:天ケ瀬 茜の宝石を30減少(102 → 72)
宝石も、最初は小鳥ぶんを稼ぐだけでもよかったのが、2週間で102個ばかりにまで増えた。
これでやっと、30個を本来の旅費のほうへ戻すことができるだろう。
いざ料理に挑戦してみるが…… やはり、想像していたよりも味付け以前の段階が難しい。
最終日ということで、まずはアドバイスを受けずに自分で調達からやってみる!
と、あなたとキャラバンの面子で目標を立てたのだが…
結局、集めた食材の中で、使えると判定されたのは3割ほどだった。
否、3割も使えるのなら、数日前に比べればよっぽど見極めが成長したと言っていい。
女性はそう言って褒め…褒められたのか?まぁ、褒めてくれた。
あとは、この食材を使って調理だ。味付けは、それこそ覚醒の世界でする要領でいい…はず…
塩も砂糖も、勝手や形状が違うが……しかし、味見という行為のやり方は万国共通だ。
慣れない調味料と、見るからに足りていない食材に幾度と苦戦しながらも、
なんとか一品を作り上げ、全員から合格点をもらうに至った。
隊商の女性:「合格点…と言うか、及第点と言うか…」
隊商の男性:「いいじゃないですか、旨いっすよ!」
天ケ瀬 茜:「あはは……思ったより難しかった」
隊商のリーダー:「ははは、本来一人でするもんじゃねえからな」
隊商のリーダー:「それでこれだけできたんだ、十分だぜ」
天ケ瀬 茜:「ありがとう。でも……次はもっとおいしいものを食べさせられるようになっておくよ」夢見不正しかけたもんな もっと失敗したら
隊商の女性:「楽しみにしておくよ」ふ
隊商の男性:「あ!ニシィ=ヴァシュなら、良い魚いっぱい食えますよ!」
隊商の男性:「次会ったら、アカネさんがめっちゃ上手い魚料理作ってくれるかも」
隊商のリーダー:「おっ、そりゃあ楽しみだ」
天ケ瀬 茜:「魚か、捌くところから覚えなきゃだけど……。うん、いい機会だし。できそうなときがあったらやってみるね」
時間は過ぎていく。
やがて、幌馬車はいくらかなだらかになった山道を抜けた。
そこから平地を少しの間走り……
小さな町に着いたのは、翌日の昼頃のことだ。
…
ニシィ=ヴァシュは、丸っこく、ずんぐりとした小屋と、多くの倉庫がある小さな町だった。
海辺にあるこの町は漁業と交易で成り立っているらしい。
ヤー=ヴォはこの町では知られた人物なので、ヤー=ヴォの家は町の人に尋ねればすぐにわかるだろうとのことだ。
あなたがキャラバンから降りれば、キャラバンの面子はあなたを見送った。
隊商の女性:「あんたは優しい奴だ。けど変なのにだけは捕まらないようにね」
天ケ瀬 茜:「うん?うん」うん?
隊商の男性:「心配しすぎですって! じゃあアカネさん、また!」
天ケ瀬 茜:「そうだよ。もうだいぶ大人だからね。でも、気にかけてくれてありがとう」
隊商のリーダー:「はは、まぁ気を付けていけよ。達者でな!」
天ケ瀬 茜:「……うん、本当にここまでありがとう。すごく助かったし、楽しかった」
天ケ瀬 茜:「またね、みんな」また会おうね!!!
隊商の男性:「っす!そっちも良い旅をー!」
風邪引かないように、なんて声をかけて去っていく隊商に、あなたは大きく手を振った。
幌馬車がニシィ=ヴァシュの倉庫群から去っていくのを、馬車が小さくなるまで見送っていたことだろう。
"その人物"に声をかけられたのは、彼らを見送ってから、
あなたが倉庫の町を見て回りながら、これからどうやって旅をしていこうかと考え始めた頃だった。
???:「もしもし、旅の人。バクの聖堂から来た方ではないかね」
話しかけてきたのは、大きすぎる黒い服を着た小柄な人物だった。
服の襟から頭と目だけを覗かせている。
天ケ瀬 茜:「……?そうですが、どなたでしょうか」
どこか抜け目ない印象を与えるこの人物は、あなたの言葉に対してこう続ける。
ゲテク:「私はゲテクという。この町の商人で、珍しいものを扱っているので知られている者だ」
ゲテク:「うちで扱っている、未来を見通す水晶玉が、近頃ずっとあんたを映していたんだ」
ゲテク:「……あんたはこれから、"ムホールの地"へ向かうことになるだろう」
ゲテク:「そしてその旅はずっと先まで続くことになるだろう」
ゲテク:「必ず旅行の役に立つから、うちで魔導書を買っていくといい」
ゲテク:「もちろん、お代はきっちりといただくけどね。安くしておくから、[ ゲテクの店 ] へいらっしゃい」
天ケ瀬 茜:「……ムホール?魔導書……?……よくはわかりませんが、では……後ほど伺います……」
待っているよ、と、その人物は町外れの方へ去っていく。
潮風が肌を撫でる。ここは港町。
人々の行きかう倉庫街。あなたと小鳥だけが残される。
……さて、これからどうしようか。