一月程前から、秋葉原には妙な噂が流れている。
「秋葉原駅周辺のどこかで、奇妙なメッセージを受信できる」
「メッセージの内容は毎回同じ」
『お前は人狼か?』
「誰が何の目的でバラまいているかは分からない」
「どうやら、違うメッセージを受け取る人間もいるらしい……」
いるかも知れない脅威を巡って、恐怖を孕んだ噂は巡る。
巡った噂は渦となり、人を疑念へと巻き込んでいく。
巻き込まれた数々の疑念は、混沌を描き出すだろう。
ここは混沌の街、秋葉原。
この街には今、人狼がいる。
9月28日~10月1日、東京都千代田区秋葉原
4人固定(新規継続可/公開HOアリ)
Tekey使用 ¦ ボイセ20時間程度
本シナリオはHO制であり、一部推奨技能はハンドアウトに依存する。
PLは重複のないように1人1つのハンドアウトを選択した上で、
探索者を作成するか、適する探索者を持ち込むこと。
推奨技能:《跳躍》《武器を使わない近接戦闘技能》
君には秋葉原に住む『松林爽太郎(まつばやしそうたろう)』という親友がいる。
君は今度、彼と会う事になった。秋葉原のスタジオで働く彼は忙しく、久しぶりに予定が合ったのだ。
再会の予定を話し合っていると、彼はふとこんな事を話した。
「今、アキバで噂になってる『人狼メッセージ』だけどさ……俺、アレが確実に受信できる場所を知ってるんだ」

推奨技能:《拳銃》《交渉技能》
君は警視庁サイバー犯罪対策課の捜査係(ナンバリングは問わない)に所属する刑事だ。
ある日君の元に、捜査一課の刑事『湯浅琴美(ゆあさことみ)』が『人狼メッセージ』についての調査を依頼してきた。
また、秋葉原という情報の多い街で捜査をするに当たって、民間の協力者を既に一人確保しているらしい。

推奨技能:《運転(自動車)》《心理学》
君は東京をメインに活動する探偵あるいはジャーナリストだ。
つい先日、警視庁から今秋葉原で噂になっている『人狼メッセージ』の捜査について協力を依頼された。
君はその依頼を承諾したが、そんな君に顔馴染みの情報屋『猫宮理央(ねこみやりお)』は警告をしてきた。
「人狼なんかに関わらない方がいい。……あれは、触れたらヤバいものよ」

推奨技能:《日本刀》《歴史》
君はいわゆるオタク文化に多少なりとも理解のある人間だ。
《回避》《目星》《図書館》
・PC1とPC4の現住所は秋葉原以外の場所である。
シナリオ中は秋葉原のホテルに滞在することになるため、
それが可能な時間及び環境的余裕のある探索者であることが望ましい。
・PC2及びPC3は職業指定があるが、HOで示されている導入に適するならば別の職業でも可能である。
・シナリオ中で電子機器に触れるシーンが多いため、
極端にスマホやパソコン等の機器の扱いに疎い探索者、
スマホの所持や操作が困難な探索者は避けるべきである。
・探索者の作成において、技能値上限は85%とする。
ただし、各HOによって指定された推奨技能に限ってはその制限は適用されない。
・シナリオ中で探索者が別行動を取るシーンが多いため、HO共通推奨技能は複数人が取得することが望ましい。
・人狼ゲームをモチーフとしているが、PvP要素及びPL・PC間の秘匿要素はない。
このシナリオでは、探索者のみならずNPCにも所持した情報による行動選択が存在する。
一部のNPCは探索者が渡した情報によって行動を変化させることがある。
情報の処理を簡易にするために、NPCの行動やシナリオの進行に関わる重要な情報をキーワードで管理する。
それぞれの情報にはいくつかの段階があり、情報を得られるイベントや技能によってどの段階までの情報を得られるかが変わってくる。
また、NPCに与えた情報の段階によってもNPCの行動が変わる事がある。