闇をゆく者達の宴 人間博物館 さまよえる水面
KP:あなたはいつも通りの日常を送っている。
KP:ふと、テレビに目をやれば「近代美術展覧会」のニュースが流れていた。
KP:美術品の多くが個人所蔵のもので、普段人前に出ることのない品を期間限定で展示していたらしい。
KP:各国から様々な美術品が集められており、安価で手に入りそうなものから億は下らない物品まで取り揃えていた、が。
KP:現在はとある事件の為一時閉鎖中、とのことだった。
KP:なんでも、「近代美術展覧会」に訪れていたはずの人物が博物館内で突然姿を消したという。
KP:被害者はアンティークドールの前で作品を眺めていたところ、周りの人間が瞬きをしている間にいなくなったそうだ。
KP:所持品はすべて博物館内に残されており、衣服などは見当たらないとのことだった。
KP:事件の奇怪さと、被害者が警察関係者とのことで話題になっているようだ。
KP:なにか行動しますか?特になければこのまま描写を進めます。
神室 秋:どうだろう……多分ふーんって流す気がするから大丈夫です……
KP:OK
KP:では、あなたは特に気にすることもなく一日を終えるだろう。
KP:一日の疲れを取るために瞼を落とす。
KP:そうしてゆっくりと、微睡の世界へと落ちてゆく。
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- Call of Cthulhu -
『人間博物館』
たくさんの君に今、会いに行く
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KP:あなたは自身の名を呼ばれる声で目が覚める。
KP:うっすらと瞼を開き周りを見渡せば、そこは真っ赤な絨毯の敷かれた応接間のような空間だった。
KP:社長椅子というのだろうか、ふかふかのクッションのついた黒い椅子が存在感を放っている。
KP:大量の資料の置かれた机と書類棚。部屋の隅にはユニコーンの像が置いてあるのも見えるだろう。
KP:身じろぎをしようとしてひとつ、ずきりと身体が痛む。
KP:あなたは何故か体中にかすり傷があり、精神的にも疲弊していた。
KP:ここでSAN-1d6、MP-3 HP-3 を減少させてください。(発狂は無し)
神室 秋:ひえ……
神室 秋:1d6
Cthulhu : (1D6) → 6
神室 秋:お前なけなしのSANをここで!!
KP:飛ばすじゃん……
神室 秋:神室 秋のSANが6減少 (SAN:48->42)
KP:目の前に広がる異質な空間、そして全身の傷。
KP:あなたは戸惑うことだろう。
KP:——しかし、この場にいる人影はあなただけではないらしい。
KP:傍らに、長い髭を携え、髭と同じくらいの長さにそろえられた白髪を持つ老人があなたの様子を伺っていた。
老人:「落ち着いたかい?」
KP:老人はあなたに話しかける。
神室 秋:「………豪勢な目覚ましもあったものだと感服しました」
神室 秋:「どちら様でしょう」
老人:「そうだな。私のことはとりあえず大使とでも呼んでくれ。」
老人:「君を呼んだのは他でもない。君の知人を探してほしいからだ。」
神室 秋:とりあえず大使………?????
神室 秋:「…人探しのご依頼で?顔見知りなら早いですが…」
KP:ここなんか大使館っぽいから!まあギリわからんでもないかもしれない
神室 秋:フフ、好きだな……
老人:「そうか、そうか。では話を続けようか」
老人:「どういう訳か少し前、君の知り合いである人間がこの「夢国博物館」に送り込まれた。」
老人:「本来ここは、君たちのような者が居ていい場所ではない。」
老人:「すぐさま元の場所へ帰してやりたいんだが、私にはドレがソレなのか分からなくてね。」
老人:「ソレと親しい君ならば、見つけてくれるだろうと思い、ここに呼んだんだ」
老人:「ここまででなにか質問はあるかね?」
神室 秋:「………それは、世間で行方不明になっているという?」
老人:「ふむ、なるほど。世間ではたしかにそういう扱いになっていてもおかしくはないな。おそらくはそうだろう」
神室 秋:「……では警察官の」
老人:「私はソレの詳しいことまでは知らないな。ただ君とは親しいようだと思ったが……」
神室 秋:「……いえ、そういった知り合いは一人しかおりませんので… その迷子の大馬鹿野郎を見つけて来ればいいわけですね」
老人:「そういうことだ。」
神室 秋:そうやって面倒事起こす!!!と内心思いました
KP:草です それな~~~
KP:一通り話が終わると、老人はあなたに「3つの飴玉」と「夢国博物館のパンフレット」を渡してくる。
老人:「これは食べることで君の捜索の手助けになるだろう。効果は一時的だが、むやみやたらに食べないことをオススメする。」
KP:MAPを開示します。
神室 秋:「ありがとうございます。…ちなみにどういった効用が?」
神室 秋:わーい!ありがとうございます!思っていたより広かった……
老人:「使うときが来たらいずれわかるだろう。君の探索を手助けする、そのためのものだよ」
神室 秋:「なるほど、それはご親切に」
KP:博物館内のパンフレットは二つ折りで、表紙に五芒星のマークが描かれている。
KP:<アイデア>をどうぞ。
神室 秋:フフ……
神室 秋:CCB<=75 アイデア
Cthulhu : (1D100<=75) → 32 → 成功
KP:えらい!!!
神室 秋:わーい!!
KP:ではあなたは、パンフレット右側の空白に違和感を覚える。
KP:以上
老人:「この建物内のどこかにいる。見つけたらココに連れてきてほしい。そしたら君と一緒に元の世界へ帰してあげよう」
老人:「そこのエレベーターですべての階に向かえる。自由に使ってくれ」
神室 秋:「ありがとうございます。お手数をおかけし申し訳ありません」
神室 秋:親切設計だ!!!
KP:老人の視線を辿れば、エレベーターがあることがわかるだろう。
神室 秋:大使に頭を下げつつエレベーターに乗ります!
KP:老人はあなたの言葉を聞くとひとつ頷き、さっさと机に向かい仕事を始めてしまった。
神室 秋:大使、好きだな… 近いところでいっか……2Fの美術館に行きます
KP:扉の前に立つと、自然に戸は空き、あなたを招き入れる。
KP:中はいたって普通のエレベーターだ。各階に行くためのボタンは「1~8」以外に「B」「R」「開閉」、全12個のボタンがある。
KP:あなたが二階のボタンを押すと、エレベーターはゆっくりと動き始めた。
KP:扉が開くと同時に目に入るのは大きな男神の像だ。
KP:雷のような槍を手に持つその像は、3mは軽く超えることだろう。
KP:無機質でありながら威圧感を与えるものだった。
KP:フローリングは幾何学模様の大理石となっており、「美術館」を思わせる。
KP:ここには男神の像以外にいくつかの絵画が飾られており、その一部にはパネルで説明書きが記載されている。
KP:<部屋全体、パネル>
神室 秋:「…そう易々と拉致されるタマでもないだろうに…」会ったら午前の仕事どーすんだって文句のひとつでも言おうかと思った
神室 秋:部屋全体を見回してみます
KP:あら^~
KP:<目星>をどうぞ。
神室 秋:はーい!
神室 秋:CCB<=87 目星
Cthulhu : (1D100<=87) → 55 → 成功
KP:素晴らしい~~~!!!
神室 秋:わ~~~~い!!!
KP:飾られている絵画はすべてが油絵であり、柘榴と手に持つ女性や、月下で水浴びをする女性の絵、大蛇を射貫く男性の絵など、すべて西洋風の人物が描かれている。
KP:<知識>をどうぞ。
神室 秋:CCB<=95 知識
Cthulhu : (1D100<=95) → 33 → 成功
KP:えらい!
KP:タイトルや描かれているものから、これらはすべてギリシャ神話に登場する神々の逸話ではないかと思いつく。
KP:以上
神室 秋:[]
神室 秋:えいとさん!!!
KP:えいと!
神室 秋:「大使殿の趣味かなぁ」流し見つつパネル見ます!
KP:パネルのある絵は3つある。
KP:①タイトルは『不死を与える』2人の男女が描かれた絵画だ。女性は寝具で寝ており、男性はその女性の元へと歩いている。
KP:パネルには『男神ゼウスは、息子ヘラクレスを不死にするために、寝ている妻ヘラの母乳を飲ませようと近づく。
KP:しかし乳を吸う力があまりにも強く、その痛みでヘラは起き、ヘラクレスを突き飛ばしてしまう。
KP:そのときに飛び散った乳が「天の川(=Milky Way)」になったという。』と書いてある。
KP:<アイデア>をどうぞ。
神室 秋:わーい!
神室 秋:CCB<=75 アイデア
Cthulhu : (1D100<=75) → 43 → 成功
KP:「男性が何かを抱えているポーズをとっているが、肝心の抱えているヘラクレスがいない」ことに気付く。
KP:②タイトルは『異界からの道のり』2人の男女の描かれた絵画だ。男女は手を取り、細い小道を走っている。
KP:パネルには『オルフェウスは死んでしまった恋人を取り返すべく、冥界のハデスに交渉を持ちかける。
KP:ハデスは「二人が地上に還るまで振りかえってはいけない」という条件を出し、恋人を解放した。
KP:二人は地上を目指すが、あと少しというところで、恋人がついてきているかを確認するために、オルフェウスは振り返ってしまう。
KP:すると恋人は吸い込まれるように冥界へ消えてしまったのだ』と書いてある。
KP:③タイトルは『眠るもの』
KP:そこには眠る夜永が描かれていた。
KP:まるでそこにいるかのように繊細かつ鮮明に描かれたソレは、生気すら感じさせることだろう。
KP:生きているような絵画を目撃した探索者はSANC0/1
神室 秋:「……ついにギリシャ神話に登場したか……出世したな……」
神室 秋:CCB<=42 SANチェック
Cthulhu : (1D100<=42) → 47 → 失敗
神室 秋:神室 秋のSANが1減少 (SAN:42->41)
KP:パネルには『ここは永遠を集めた場所。壊れないかぎり、燃やさないかぎり、そこに美しく変わらぬ姿で在り続ける。ソレは君の望むモノか?』と書かれている。
KP:以上
神室 秋:パネルとかってあの 美術館にあるような接触禁止!みたいな立札ついてたりしますか!
KP:見回してみても特にそういった立て札は見当たりません。
神室 秋:じゃあ なんか……
神室 秋:え?何だろ………パネルをコンコンってした ノックするみたく……
KP:パネルを?
神室 秋:竜胆君のパネルを…
KP:コンコンって音が鳴りました。以上
神室 秋:「起きないな、知らん」
神室 秋:ひとつ頷いてとりあえず別の場所行こうと思いました!
KP:OK!
神室 秋:順番に3階!!
KP:【3F 歴史博物館】
KP:扉が開くと、目の前にはたくさんの資料とパネルが飾られていた。
KP:どうやら大正から現代までの人々の暮らしをまとめた資料館のようで、ガラスケースには当時使われていた物品などが飾られていた。
KP:<部屋全体>
神室 秋:部屋全体を見ます!
KP:<目星>どうぞ!
神室 秋:はーい!!
神室 秋:CCB<=87 目星
Cthulhu : (1D100<=87) → 8 → スペシャル
神室 秋:エラ!!
KP:エッラ!
KP:平成のコーナーの端っこに、手乗りサイズの人形がおかれていた。タイトルは「記憶」
KP:毛糸でできた髪、布と綿でできた体、ボタンでできた瞳。それら全てが新しく、どこか夜永に似ている雰囲気を漂わせている。
KP:他の資料はガラスケースに入っているにも関わらず、この人形は簡易的な柵があるだけで簡単に持ち出せそうである。
KP:以上
神室 秋:アマネさんのアイコンだ………………………
KP:それ よっぽどカズハさんに言ってここでカットインに使わせてもらおうかと思ったww
神室 秋:フフwww どこかどころじゃなくてただの竜胆くんだな……
KP:でもまあマジであんな感じのものがありますね!
神室 秋:「……なんというか、「見つけてほしい」の意図をはき違えてたな………」
神室 秋:探せは探せでもウォーリーの方だ……ってぼやきつつ手に取ってみました
KP:手に取るなら<アイデア>どうぞ。
神室 秋:わーい!
神室 秋:CCB<=75 アイデア
Cthulhu : (1D100<=75) → 57 → 成功
KP:えらい!
神室 秋:やった!
KP:ではどことなく、もしかしたらその手作り感溢れる容貌のせいかもしれないが、懐かしいような心地になる。
KP:以上
神室 秋:なるほど……???
KP:なんか 馴染む~って感じですね 知ってるな~この感じ~みたいなやつ
神室 秋:なるほどなぁ……どうしようかな………あとで必要になったら取りにきても良いんだけど……
神室 秋:いいや、軽くポンポンしつつ持ち出します…
KP:ポンポンすると綿がフワフワ!
KP:持ち出せます。
神室 秋:かわいい!!(PL発言)
神室 秋:「あのな竜胆さん、仮にも美術館ならもう少し手縫い感をなくしていってもいいと思うぞ」
神室 秋:4Fに行こう!
KP:ギュ……って不細工になるまで握りしめたい心地よさって感じ
KP:【4F 植物園】
KP:扉が開くと同時に花の香りがあなたの鼻をつく。
KP:目の前いっぱいに埋め尽くされた花々は、大きさ、形は違えどどれも美しく咲き誇っており、まるで楽園のような空間を作り出していた。
KP:室内は温度調整がされているらしく、他の部屋よりも暖かく感じられるだろう。
KP:部屋の一番奥にはひと際大きなつぼみが咲き誇っている。
KP:<部屋全体、奥のつぼみ>
神室 秋:「…どこが博物館だ、ここまでくるとただの休日家族連れのテーマパーク集めただけの施設だな…」
神室 秋:部屋全体を見ます!
KP:<目星>または<聞き耳>をどうぞ。
神室 秋:じゃあ目星!
神室 秋:CCB<=87 目星
Cthulhu : (1D100<=87) → 90 → 失敗
神室 秋:お、お前………
KP:フフ、聞き耳もいいよ!
神室 秋:優しい;;;;;ありがとうございます……
神室 秋:CCB<=74 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=74) → 86 → 失敗
KP:フフ またあとで来てもいいよ♡
神室 秋:土下座をした、奥のつぼみを見ました!
神室 秋:えーーんありがたい;;;;;
KP:チュ
KP:あなたが大きなつぼみに近づくと、それは待ちわびていたかのように大輪を咲かせる。
KP:その中心には花をベッドにして眠る夜永の姿があった。
夜永竜胆:「……」
KP:すやすやと眠る夜永は声をかけても起きないが、その寝息から生きていることは確かなようだ。
KP:花の近くには看板が刺さっており、以下のように書かれていた。
KP:『ここは何も語らぬものが集まる場所。喋らず、動かず、儚い美しさでそこに在り続ける。ソレは君の望むモノか?』
KP:以上
神室 秋:「喋らず動かない竜胆さんだと動きやすいのはまああるんだけども」
神室 秋:「でも残念、そっちはいいや。じゃーね」
神室 秋:部屋全体は後でこよ………5F行きます……
KP:ではここで聞き耳または目星をどうぞ。
神室 秋:えっ……………あまりにも優しい……………
神室 秋:CCB<=87 目星
Cthulhu : (1D100<=87) → 48 → 成功
KP:えっらい!!!
神室 秋:やったーー!!
KP:ではあなたが部屋を出ようとしたその時。足元になにかがあることに気づき寸でのところで足を止める。
KP:そこ……一面の百合畑の中に、鳴き声を上げる赤子がいた。
KP:根元にひっそりと隠されるかのように置かれていた赤子は、あなたを見つけるとぐずりつつも泣き止む。
神室 秋:いや気付けーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
KP:wwwww
KP:隠されてたからちょっと
神室 秋:「……踏むところだった、これは親の責任」
神室 秋:「やあ、坊主が未来のヘラクレス?」抱きかかえた!
KP:抱き上げるのであれば、完全に泣き止むことだろう。
KP:生後6カ月ほどの大きさの赤子である。髪や目の色、顔立ちからして西洋の人間であることが推測できる。
KP:衣服は布1枚で、性別を確認するならば男の子であることが分かるだろう。
KP:以上
KP:赤ちゃんは秋ちゃんに抱っこされながらいまいちよくわかんないこと言ってますね。あぶぶ~~~って
神室 秋:「よし、よかったな。父さん母さんが手持無沙汰で両手広げてお待ちだぞ」
神室 秋:いまいちよくわかんないあぶぶ~~~は草
神室 秋:適度に揺らしつつ2Fに連れて行ってみます!
神室 秋:あやすとかはなさそうだから………
KP:では再び二階、美術館。
KP:先ほどと変わらない様子だ。
神室 秋:どうすればいいんだろう………?坊主を①のパネルに近づけてみる……?
KP:ではあなたが絵画の前に赤子を連れて行くと、赤子は嬉しそうに笑い声をあげ、絵画の中へと吸い込まれていった。すると絵画の男性の腕には布にくるまれた赤子の姿が現れたのだった。
KP:以上
神室 秋:今竜胆くんぬいぐるみはズボンのポケットにつっこんでる
神室 秋:いや普通に怖いわ………
KP:ギュッギュ!
神室 秋:「迷子の大英雄を届けた褒美に報酬があってもいいはず……」真面目に悩んだ…
KP:フフ、絵はウンともスンとも言わないね
神室 秋:えへへ、とりあえず満足したので6Fに行きます!
神室 秋:???5F
KP:はい!
KP:【5F 水族館】
KP:扉が開くとそこは薄暗い空間だった。
KP:ブラックライトで照らされた室内にはいくつもの水槽があり、クラゲやクリオネ、熱帯魚といった小さな魚たちが種類別に保管されていた。
KP:少し進むと高さ数mの巨大な水槽があなたの目を奪う。
KP:U字の水槽は180度見渡すかぎり様々な魚が泳いでおり、時折キラキラとその鱗を瞬かせる。
KP:大水槽の近くには何かのボタンとパネルが設置されていた。
KP:<水槽、ボタンとパネル>
神室 秋:「………私は冴えてるんだ、ここまで来たらいっそ竜胆さんはまた魚でも乱獲している」
神室 秋:水槽を見た!!!
KP:<目星>をどうぞ。
神室 秋:はーい!
神室 秋:CCB<=87 目星
Cthulhu : (1D100<=87) → 19 → 成功
KP:えらい!!!
神室 秋:やった!!!
KP:優雅に泳ぐ魚の群れの中に、一匹の人魚を見つける。
KP:いや、正確には「ただの人」である。
KP:夜永がシャツにスラックスをまとって、酸素ボンベなどもなく泳いでいる姿がそこにはあった。
KP:夜永は慣れた動きで、あなたの方へと泳いでくる。
夜永竜胆:「 」
KP:分厚いガラスに手をおき、あなたの記憶にある笑みを作って見せた。
KP:しばらくすると、魚の群れへと戻っていき、またふよふよと泳ぎ始める。
KP:以上
神室 秋:「……………予想をはるかに上回って馴染んでんな………」
神室 秋:なんかいい笑顔してるからツッコむ気がなくなった
KP:超にこにこしてる
神室 秋:「早く出ろよ、そのうちゆらの兄さんが包丁持って捌きに乱入しかねないからな」
KP:料理されちゃう!!!
神室 秋:「料理教室は他所でやれ!!」
神室 秋:カッコをつけた ミスです
KP:あなたが声をかけても聞こえていないのか、夜永は魚に混じってすいすいと水槽内を泳いでいる。
KP:え?ミスなの?www ふふwww
神室 秋:いや言ってもいいけどwwww急にツッコんでキレた奴になったなと思ってww
KP:急に怒ったなとは思ったけどwwwでもあまりに自然な流れだからwww
神室 秋:フフwww 楽しそうだからとりあえずはいいかなーと思った!ボタンとパネルを見ます!!
KP:パネルには以下のように書かれていた。
KP:『ここは住む世界の違うものが集まる場所。水面の下、あなたの知らぬ所で踊り続ける。ソレは君の望むモノか?』
KP:またパネルの横には『彼に会う』というボタンが設置されていた。
KP:以上
神室 秋:ボタン………ボタン何………?こわいな………
神室 秋:「……水面下で踊ることこそ竜胆さんのやることでもないだろ」
神室 秋:えーーーーーボタン………どうしようかな………
神室 秋:でもこれ竜胆くんではないよな………
神室 秋:とりあえずはいいか……… 6Fに行ってみます!
KP:OK!
KP:あ、ちょっと待ってね
KP:では<アイデア>または<幸運>をどうぞ。
神室 秋:はーい!アイデア振ります!
神室 秋:CCB<=75 アイデア
Cthulhu : (1D100<=75) → 51 → 成功
KP:えらい!
神室 秋:やった!
KP:では、室内を照らすブラックライトを見ているうちにふとパンフレットの余白を思い出す。
神室 秋:あーーーーーーね!???ここか!!
KP:まだなにか文字が続いているほどの余白。
KP:以上
神室 秋:ふと思い立ってパンフレットをブラックライトで照らしてみました
KP:ではあなたが取り出したパンフレットに目をやると、今までは見えなかった文字が浮かんでいた。
KP:MAP2を開示します。
神室 秋:ホワ~~~~~~~~……なるほどな………
KP:六階に向かいますか?
神室 秋:繋がれた生命を見たくなさすぎるな………あと飴全然使ってないなどうしよう………
神室 秋:6F行きます!!
KP:OK!
KP:【6F 動物園】
KP:扉を開くとそこはコンクリートの壁に囲まれた部屋だった。
KP:他の部屋では生物の声がしなかったが、この部屋では上の方から様々な生物の鳴き声が聞こえてくる。
夜永竜胆:「……」
KP:部屋の中心にはぽつりと、夜永が空を見上げている。その表情はどことなく無に近い。
KP:ふと上を見上げると、どうやらここはクレーターのような穴の下のようで、穴の淵につけられた柵の外側から何人もの人間が、あなたと神崎を物珍しそうに、あるいは面白げに見下げているのだった。
KP:<壁、夜永竜胆>
神室 秋:「……竜胆さん?」
神室 秋:に近寄りました!
KP:夜永は宙を見つめており、話しかけても反応がない。
KP:あなたが正面を向かせたとしても、頭にはてなマークを浮かべるだけである。
KP:<心理学>が可能。
神室 秋:じゃあ心理学ふりたいです…
KP:OK!
KP:シークレットダイス
KP:どこか動作がぎこちなく、何者かに心を支配されている印象を受ける。
KP:また、注意深く見れば夜永は一枚の紙を握りしめている。
KP:『ここは生物の生活を観る場所。ありのままの姿、だけど何かを忘れてしまっている。ソレは君の望むモノか?』
KP:と書かれていた。
KP:以上
神室 秋:うーんうーん……べしって叩いた
KP:叩かれても無反応ですね。はてなマークを浮かべてぼんやり見てくるくらいかな
神室 秋:「ったく……抵抗くらいしてくれ、ありのままの生物だって防衛本能くらいあるぞ」
神室 秋:ぬいぐるみを頭の上にの、乗せた………?
KP:乗せたままになってる ちょこん
神室 秋:かわいい(かわいい)
神室 秋:「赤ん坊みたく吸い込まれてはくれないか……」ぬいぐるみを回収する
神室 秋:ん~~~~……身体がこっちで中身がぬいぐるみだと思うんだけど……
神室 秋:この竜胆くんって手を引っ張ったりしたら連れ歩けますか!
KP:連れ歩けます。
神室 秋:「よし竜胆さん、一銭にもならない見世物は終わり」
夜永竜胆:「……?」
神室 秋:「あとで聴衆からは金でもぶんどってやろ」
夜永竜胆:「……」
神室 秋:って言いつつ竜胆くんを立たせて壁を見ます!
KP:<目星>をどうぞ。
神室 秋:「………この竜胆さんなら何しても文句は言われないな……」
神室 秋:はーい!
神室 秋:CCB<=87 目星
Cthulhu : (1D100<=87) → 63 → 成功
KP:えらい!
神室 秋:わーい!!
KP:よく見れば壁の一角に「飼育員へ 人間の飼育方法」と記載された紙が貼ってある。
KP:『人間の飼育方法
KP:・1日に三回食事を与える。なお食事内容はなんでもよし。
KP:・繁殖を防ぐため、他の生物と隔離させておくこと
KP:・非常に危険な生き物のため、万が一に備え、支配の呪文を施し、記憶を別のフロアに隠しておく。』
KP:以上
神室 秋:「…飼育にしちゃあご丁寧な待遇をしてくださることで」
夜永竜胆:「?」
神室 秋:「はは、でも竜胆さんが怒らせると危険なのは合ってるな。案外あいつらも馬鹿にできないぞ?」
夜永竜胆:「……」
神室 秋:「…これは都合があまりにもいいけど調子は狂うなぁ、どうしたもんかな」
神室 秋:手を引っ張って7Fに行ってみるなどします!
KP:OK!
KP:【7F 科学館】
KP:扉を開くと真っ先に目に飛び込んできたのは巨大な機械である。
KP:いくつものチューブが下へと伸びており、モニターにはいくつもの演算式が流れていた。
KP:周りには白衣を着た人物が何かおり、各々機械をいじったり観察していたりする。
KP:<モニター、部屋全体、白衣の人物>
神室 秋:部屋全体!!
KP:<目星>をどうぞ!
神室 秋:わーい!
神室 秋:CCB<=87 目星
Cthulhu : (1D100<=87) → 58 → 成功
神室 秋:出目がいいな……
KP:ね かっこいい
KP:あなたでも触ることのできそうな、現代のノートパソコンを発見する。その目の前には夜永が座っていた。神崎はノートパソコンをじっと見つめている。
KP:夜永です 神崎じゃない
神室 秋:フフ、よくやる!
KP:<夜永竜胆、ノートパソコン>
神室 秋:「……やあ竜胆さん、お仕事中?」
神室 秋:って竜胆くんに話しかけてみます
夜永竜胆:「ああ。異常がないかを見ていた」
神室 秋:会話ができる竜胆さんだ…………………
KP:ふふw
神室 秋:「ここへはどうやって?大層な博物館だったけど」
夜永竜胆:「最初からここにいた」
神室 秋:会話ができない竜胆さんだ…………………
KP:wwww
神室 秋:「それはそれは、壁画に展示にと興行収入が馬鹿にならなそうだ」
神室 秋:竜胆さんじゃないなぁって思って、話しながらノートパソコンの方に意識がいきました!ノートパソコンを見ます
KP:ノートパソコンにはメモ帳が開かれており、そこには以下のように記載があった。
KP:『ここは叡智の結晶が集まる場所。人類の生み出した、進化し続ける無機質な知恵。狂うことのない最先端。ソレは君の望むモノか?』
KP:以上
神室 秋:「………なるほど」
神室 秋:Rindows8………
KP:なに???wwwwwwww
神室 秋:OSっぽいなと思ってwwwww
KP:無理なんだけどwwwwwwwwww
神室 秋:「まあ仕事熱心が過ぎるのは竜胆さんも似たようなもんか…」
神室 秋:モニターを見た!!!
KP:<電子工学>または<コンピューター>をどうぞ
神室 秋:ア~~~~~~~~~………なるほどな………コンピューターを振ります 6もある
神室 秋:CCB<=6 コンピューター
Cthulhu : (1D100<=6) → 42 → 失敗
KP:惜しい~~~!
神室 秋:四捨五入したら6だった!!!!!
KP:電子工学もいいよ
KP:ふふ
神室 秋:優しい…///
神室 秋:CCB<=1 電子工学
Cthulhu : (1D100<=1) → 79 → 失敗
KP:惜しいな……
KP:じゃあよくわからないなって思いました。
KP:以上
神室 秋:「モニターは専門職が見るだろ」わかんないな!
神室 秋:白衣の人物かな…?を見ます
KP:彼らをじっと見ていれば、なぜかあなたを避けるように別の場所へと移動するため、話しかけることはできそうにない。
KP:以上
神室 秋:あーーー………五芒星かな………?
神室 秋:パンフレットをチラッと見て、
KP:はい
神室 秋:パンフレットを白衣の方々へはたきつけようとします ハリセンみたく
KP:もう近づいた瞬間蜘蛛の子を散らすように逃げられます。
神室 秋:「根性ないなぁ」
神室 秋:やめな!!!!
神室 秋:うーんうーん……モニターはとりあえずいいか……
神室 秋:竜胆さん(6Fの)を連れて8Fに行きます!
KP:OK!
KP:【8F 映画館】
KP:扉を開くとそこはたくさんの椅子が並ぶ映画館だった。
KP:室内はすでに暗く、大きなスクリーンには映像が映し出されている。
KP:幼い夜永が必死にけいこをしている姿、制服を着て学校に行く姿、あなたと出会ったその時、あの時少女達と共に何気ない会話をしていただけの、あの時間。
KP:夜永の今まで歩んできた人生が、ダイジェストのように流れていく。
KP:その映像をボーっと、最前列のど真ん中で眺めている夜永がいた。
KP:<部屋全体、夜永竜胆>
神室 秋:え………?懐かしいなと思って映像見てたら竜胆くんのあれこれでウワ………ウワ………ってなりました
KP:ふふwww じゃあ秋ちゃんはウワ……になりました。
神室 秋:「……悪趣味だな、見せたいもんでもないだろ」
神室 秋:ふふwww
神室 秋:他人が見ていいものじゃね~~~~~!と思って目線を逸らすべく部屋全体を見ました
KP:では部屋が暗いため<目星-10>でどうぞ!
神室 秋:はーい!!
神室 秋:CCB<=(87-10) 目星
Cthulhu : (1D100<=77) → 40 → 成功
KP:えらすぎ だいすき
KP:一番後ろの端の席に一枚の紙を見つける。
KP:『ここは誰かの演じた映像を流す場所。決まった台詞、決まった表情を見せる。何もかも思うまま。ソレは君の望むモノか?』
KP:以上
神室 秋:オウ………
神室 秋:竜胆さん(6F)に座っててもらって竜胆さん(8F)に声かけに行きます……
KP:OK!
神室 秋:「や、劇場の貸切とは大層な贅沢だな」
夜永竜胆:「ああ、神室。」
神室 秋:竜胆さんだ…………………(流されやすいPL)
KP:ふふwwwww
夜永竜胆:「気がついたらここにいて……僕のために来てくれたのか?」
神室 秋:「それは災難なことで。…いや、チケットが当たったんで映画鑑賞さ。隣いい?」
夜永竜胆:「ああ、でもその前に。その人形、三階の展示物だろう。勝手に持ち出すのは感心しないな。」
神室 秋:「詳しいね。てっきりご自由にどうぞかと思ったんだが展示物だったかぁ」
神室 秋:ぬいぐるみを伸ばす びよーっ
夜永竜胆:「本当にそう思っていたのか?ふふ、まあでも君のことだ、なにか事情があるんだろう。夜の中、そういうことも必要だしな。」
KP:びよびよのびる もちもち
夜永竜胆:世の中!誤字しないで!
神室 秋:「……まあね、必要悪って言葉もあるだろ。多少の盗みくらい目を瞑ってほしいもんだ」
神室 秋:フフ、気付かなかった!!
夜永竜胆:「ああ、君の頼みなら仕方がないな。今回だけ特別だぞ」
神室 秋:「はは、寛大だなぁ、流石は竜胆さん」
神室 秋:「…この映像、見ていて楽しい?」
夜永竜胆:「ああ。君もその方が動きやすいだろうしな。友人のためだ」
夜永竜胆:「……さあ。それにしても色々とあるものだな。我ながら」
神室 秋:「そりゃあご贔屓にどーも。我ながらいい友人を持った」
夜永竜胆:「ああ、そうだろうとも」
神室 秋:「……映像、聞かれたくなければ見なかったことにでもするさ。思い出したくないものかとも思ったんだが」
神室 秋:「案外大丈夫そうだな」
夜永竜胆:「どうかな。そうかもしれない。君に今の僕が平気そうに見えるなら、そうだよ」
KP:夜永に対しては<心理学><アイデア>が振れます。
神室 秋:へへ、じゃあアイデア振ります!
神室 秋:CCB<=75 アイデア
Cthulhu : (1D100<=75) → 12 → スペシャル
KP:えら~~~い!
神室 秋:わ~~~~い!
KP:では、彼と話してみればまるで下手な役者が台詞を読んでいるかのようで、心がこもっていないように感じるだろう。
KP:以上
神室 秋:ね
神室 秋:「ああ、平気そうだから安心した。」
神室 秋:「…安心したから、私は失礼するよ。ごゆっくり」
夜永竜胆:「ああ、また」
神室 秋:にこってしつつ、6F竜胆くんを連れて出ます!
KP:ではどこに向かいますか?
神室 秋:どうしよっかな……立ち入り禁止って書かれると………
神室 秋:いやでも別に用があるわけじゃないので地下はいいや!
神室 秋:記憶はたぶん人形だし、本体はこっちの6F竜胆くんだろうし………
神室 秋:飴なめなかったのマズいかな………このまま行っていいかな………
KP:飴はおたすけアイテムって感じなので使うかどうかは自由!って老人も言ってました!
神室 秋:確かに!!!じゃあ人形と竜胆くんを連れて大使のところに戻ります!!!
KP:はい!
KP:あなたは歴史博物館にあった夜永の人形と、動物園にいた夜永を大使館へと持ち運ぶ。
KP:大使館でははじめに会った老人が待ち構えていた。
KP:老人はあなたの持つ人形と引き連れた人物をじっと見つめ、口を開く。
老人:「ソレが君の知り合いなんだね?」
神室 秋:「複数人いるとは想定していなかったんですけどね」
老人:「そうか、そうか。そういうこともあるだろう、ここでは。」
神室 秋:「ええ、連れが貴重な展示スペースを多々お借りして申し訳ありませんでした」
老人:「いや、構わないよ。誰かに持ち込まれたようだからね。」
老人:「さて、では君はソレを連れて帰りなさい。エレベーターで最上階へ行けば元の世界に帰れるようにしておいた。」
神室 秋:「それはどうも。……パンフレットといただいた飴玉はお返しした方がよろしいですか?」
老人:「そうだね、もう必要ないだろう。」
神室 秋:「ではお返しします。お世話になりました」
神室 秋:パンフレットと飴を渡します!
老人:「ああ」受け取ります
神室 秋:竜胆くんを連れて屋上に行く!
KP:ではあなたは夜永を連れ、最上階を目指す。
KP:エレベーターの中は狭く、和気あいあいと会話が弾むこともない。
KP:無言の空間に、エレベーターの稼働音だけが、ごうごうと響いていた。
KP:……やがてエレベーターは少しの衝撃と共に目的のフロアへと到達する。
KP:扉が開けば、そこは360度見渡す限りに宇宙空間の広がるプラネタリウムだった。
KP:足場、天井ともに星が瞬き、幻想的な風景を作り出している。
KP:そして、そこには一人の人物がいた。
KP:焼けた肌と鍛えられた美しい肉体をもつその男性は、整った顔を綻ばせ、あなたに歩み寄ってくる。
ヘラクレス:「先ほどはありがとうございます。私は何者かによって赤子の姿で植物園に放置されていました。自分の力ではどうすることもできず…あなたが来てくれて本当に助かった」
KP:そう、あなたがあの植物園で助けた赤子、ヘラクレスその人だった。彼は丁寧にお礼を繰り返した後、あなたに忠告をしてくる。
ヘラクレス:「あなたのお知り合いは一度でもこの博物館内に寄贈されたもの。きっと、持ち運ぶことを阻止しようとするものが現れるでしょう。
ヘラクレス:いくつかは私が食い止めますが、巧妙な手口で誘ってくるものがいるかもしれません。
ヘラクレス:いいですか、ここから家にたどり着くまでの間、決して振り返ってはいけません。
ヘラクレス:でなければ、お知り合いは永遠にこの場所に閉じ込められるでしょう」
KP:そう告げるとヘラクレスは奥を指さす。
KP:すると星が指さす方向に向けて川を作り、あなたの道のりを示していた。
神室 秋:「…坊主もデカくなったもんだ」
KP:進めばもうここへと戻ることは出来ない。そう本能が告げる。
KP:進みますか?
神室 秋:「忠告とご助力どうも。私はオルフェウスにはならないさ」
神室 秋:進みます!
KP:では、あなたは一歩、一歩とその道を進む。
KP:その道なりに進んでいくと、だんだんと視界は暗くなっていく。
KP:その闇に恐怖を覚えながらも、これでようや帰れるのだという安心感を抱き、夜永の手を強く握り前へと進んでいく。
KP:暗闇が強くなり、あたりに何も見えなくなった。
KP:耳を澄ませ、聞こえてくるのは二人分の息遣いとあなたの鼓動音だけだ。
KP:ふと後ろから恐ろしい存在の気配を感じた。
KP:こちらに悪意と殺意を持って、勢いよく近づいてくるのがわかる。
KP:あなたは、振り返るだろうか。
神室 秋:振り返らない!けど、後ろに竜胆さん連れてるからな ちょっと速足にはなります!
KP:あなたは夜永と共に走り出す。
KP:見えざる恐怖と戦いながら、確実に一歩ずつ。
KP:夜永は走りながらあなたに告げてくる。
夜永竜胆:「……手を離して、君だけでも逃げてくれ」
神室 秋:「はは、やだね」
夜永竜胆:「僕は……あの日のように、僕の勝手なエゴで君を危険に晒すかもしれないんだぞ」
神室 秋:「なんだ、口きけるようにはなったんじゃないか」
夜永竜胆:「狙われてるのは僕だろう。また話が出来て嬉しかった。だからもういいんだ、神室。手を離して」
KP:あなたは、彼の声に振り返るだろうか。
神室 秋:「らしくないぞ。そもそも元はと言えば、危険に晒されるかもしれないからと着いてきただろう、アンタ」
夜永竜胆:「でも……」
神室 秋:「言ったろ、オルフェウスにはならないって」
神室 秋:「振り返らなくたってアンタは勝手に付きまとってくるからね。…盗み働いてたら尚更さ」
神室 秋:なので振り返らないです!
夜永竜胆:「ぬ、盗み?な、なんの話だ……?でも窃盗は犯罪だぞ!」
KP:あなたたちは思い思いの言葉を返し、決して振り返らずに走り続けることだろう。
夜永竜胆:「……有難う、神室」
KP:やがてあなたの言葉に、夜永は感謝の言葉を告げる。
KP:すこしくぐもった声は、泣いているのだろうか。それを知る術は、今はないけれど。
神室 秋:「いいよ。………いや、やっぱりよくないな」
夜永竜胆:「……?ど、どうして?」
神室 秋:「私はアンタに文句言いに来たんでね。午前中の仕事がパーになった。怒りで顔も見たくないな」
神室 秋:「なんで、まあ帰るまでは顔見ないでおいてやるさ」
夜永竜胆:「ごめんなさい……」もう明らかに泣いたなって声
KP:……やがて奥の方で光が見えてくる。
KP:出口だ。
KP:その光に向かって勢いを増すと、ふとあなたの手を握っていた感覚がなくなる。
KP:それだけではない、今まで聞こえていた息遣いが一人分になっている。
KP:あなたは、思わず振り返るだろうか。
神室 秋:振り返りません、竜胆くんは追って来れるので!
KP:あなたは振り返らず、ただただその光を目指して走る。
KP:たどり着いた光はあなたを照らし、やがて視界を暗転させる。
KP:再び目を覚ましたその空間は、あなたの家の前だった。
KP:傍らには夜永が呆然とした表情で立ち尽くしている。
夜永竜胆:「……?」
神室 秋:ゲッッッッッッ家だ!!!!!しまった!!!!!って顔をした
KP:まあ家だって言わなきゃわかんないですね!
神室 秋:「また知らないところに出ちまったか………まあいいや、駅近いだろ…」
KP:夜永は泣きながらぽかーんとしてるし
夜永竜胆:「え、あ、ああ……」
神室 秋:「はい、お疲れ竜胆さん」
夜永竜胆:「え、え??お、おつかれ……?」
神室 秋:「やったな、五体満足で帰ってこれたじゃないか」
夜永竜胆:「ど、どこから……?あそこはなんだったんだ……?」
神室 秋:「強いて言うならサンシャイン60だな」
夜永竜胆:「サン……いや、よく覚えてないが……神室が助けてくれたんだよな?…………午前中の仕事と引き換えに……」
神室 秋:「いやぁ、あんなに空いたプラネタリウムもそう見れないぞ?ツイてるって」
夜永竜胆:「そ、そうかな。……神室」
神室 秋:「助けた覚えはないが、まあ悪いと思ってるならこっちの展示品盗んだのもチャラにしてくれ」
神室 秋:「ん?」
夜永竜胆:「いや展示品についてはまた話をしたいが。……でも今はその、」
夜永竜胆:「ありがとう。」
神室 秋:「はいよ、どういたしまして。」
神室 秋:「今謝意を受け入れたからチャラでいいよね」
KP:あなたが望んだ君は、永遠に美しい君でもなく、従順に言うことを聞く君でもない。
KP:どんな感情も前に出さず静かな君でも、生きる世界の違う君でもない。
KP:ありのままの、たくさんの変化を見せてくれる、そんな君だ。
『人間博物館』
END9【そのままの君】